ハイエンド3Dムービーツール
次に紹介するのは、Maya、Alias、3ds Maxだ。これらは高度なブラフィック環境であり、これらの多くがハリウッドで3D映画なんかを制作するのに使われている。これらは、Autodeskエコシステムの一部で、Autodesk Education Communityにおいて、無償で提供されている。それぞれに大きなユーザのコミュニティが存在する。しかし、君たちがそれを使う明確な理由がある場合を除いて、これらのツールから使い始めるのはお勧めしない。それならばFusion360から始めるべきだ。いずれもパワフルな3Dツールには違いない。
Cinema 4Dも、もうひとつのハイエンド3Dクラフトのパッケージだ。これも商用ソフトウェアだがね。
ハイエンド3D CAD 次に、Dassault SystemsのCATiAの話をしよう。もし、君たちがジャンボジェットみたいな機械を設計しようとした時には、君たちはグローバルなチームを組んで設計に当たることになるだろう。もし、君たちの誰かが、ミスを犯したとする。それは、10億ドル分のミスになる。これらの機器は巨大で複雑な機構を管理しなければならない。それだけでなく、製造を通したライフサイクル全体を管理しなくてはならないんだ。このようなソフトウェアをインストールしようとすると、何十万ドルものお金が必要になる。今まで説明してきたものに比べて桁違いに高価なんだ。だから、それに見合う機能を持っている。それが、CATiAだ。
PTCのCreoはもう一つの商用ハイエンドCADツールだ。これは学生版とかあるのかな?僕はよく知らないが、事前ミーティングで学生版があるというような情報をもらった。それを使う事ができる、とね。いずれにせよ、商用のハイエンドCADだ。Creoについて、教えてくれたのは誰だったかな?
バルセロナの受講者:僕です。 何かコメントはあるかい? バルセロナの受講者:僕は伝えたいのは、Creoにもwebサイトからダウンロードできる学生版のソフトウェアがあるという事です。フォームに質問事項に必要事項を書き込むだけで登録する事ができます。そして、Creoのフルバージョンを使う事ができるようになるのです。これが僕が言いたかった事です。最もパワフルなCADツールの一つです。 OK。良いね、そういう事らしい。今紹介した二つのツールはend-to-endの製品開発に用いられるハイエンドツールだ。 次はNXについてだ。CADの権化みたいなものを紹介してきたが、これも超ハイエンドCADツールのひとつだ。AC3Dもそうだが、いずれも幾何学的エンジンを搭載しており、色んなツールを利用する事ができる。
(つづく)
講義の目次は【和訳版】FabAcademy 2016からご覧ください。
※この記事はFabAcademy 2016 におけるニール・ガーシェンフェルド教授(MIT)による講義動画をもとに作成しました。正確な訳ではないので間違っていたら指摘いただけるとありがたいです。