あんまり日本では流行っていない
3D HUBは日本ではあんまり普及していないという話を以前にしてが、それは即ち、眠っている3Dプリンタがたくさんあるってことに違いない、という仮説にたどり着く。たぶん、3Dプリンタにしろ、レーザーカッターにしろ、稼働率はせいぜい20%もあったら良いんじゃないだろうか。 何しろ、日本人には(というか他の国でもそうか)時間がない。趣味で買ったような機器を100%使い倒すなんてことは、あまりないだろう。つまり、余剰の生産能力が遊休資産として日本中の押入れにしまい込まれたり、部屋のインテリアと化しているということだ。インテリアになるのか、というのは鋭い質問だ。僕には分からない。
生産手段を持て余す人々 しかし、よく考えてみれば、これは勿体無いことだ。資本論的には、資本家とは生産設備などの資本を所有する人たちだ。そして、規模は小さいながらも、その資本を持て余している人たちが、それなりにいるという事だ。つまりプチ資本家になれるポテンシャルをみすみす逃しているということに他ならないのではないか。 まあ、さすがにそれは言い過ぎだと思う。それでも、やはり勿体無い。そのファブ機器を稼働してくれ!と思うひとだっているはずだからだ。訳あって自分では所有できないその資産が、どこかに眠っているのであれば、それを有効活用する道を探りたくなるというのが、人情ではないか。少なくとも、僕はそう思っている。
生産手段を貸し出したらどうなるんだろう? 何なら、僕が持っている3Dプリンタを使いたい人がいるなら貸し出したって良いと思っている。今の僕には、それ稼働させるスペースはない。だから、よろこんでお貸ししよう。この言葉に嘘偽りはない。その代わりに僕が必要とするものを時々プリントしてくれたらオーケーだ。僕がプリントする分のフィラメント代はもちろん支払う。この条件なら無償でお貸ししよう!それくらいの勢いで考えているのは本当だ。 機器を提供できる人、場所を提供できる人、そして時間を提供できる人がそれらのリソースをシェアすることで、僕にとって都合のいいエコシステムが構築される。この考えはきっと、多数派ではないと思う。それでも、同じようなことを考えている人が全くいないとも思えない。いるでしょ。きっと。 ビニルカッター(プロッティングカッター)を誰かのために活用したくて、ウズウズしているひとだっていてもおかしくないと思う。条件出しのために、事細かに写真を撮りながら条件出ししたのを記録してくれるような、そんな人がきっといるはずだ…! いないか。 いずれにしても、この仮説を検証するにはどうすれば良いか、ちょっと考えてみようと思う。まだ、ノープランだ。でも、何か良いやり方があるはずだ。考え付いたら、また報告しよう。
※ちなみに僕が持っているのは、HICTOP社製のRepRap Prusa i3だ。