コンテンツ管理システム
●Wiki 今から、コンテンツ管理システムについて話そう。これらのツールは君たちがwebページを作るのに役立つ。コンテンツ管理システムはページのグループを管理する事ができる。例えば、Wikiがある。DokuWikiやTiddly Wiki、Hatta-Wikiなんてのもある。MoinMoinも忘れちゃいけない。
たぶん、Wikiには馴染みがあるだろう。これらはリンクの貼られたページを管理できる。これは本当に素晴らしい。なぜって、これらはデータベースを用いないからだ。用いるのはシンプルでフラットなファイルだ。
●WordPress Wikiよりも本格的なコンテンツ管理システムはWordPressだ。これらの方法を用いるのは良いと思うよ。ただし、君たちの作品はすべてクラスのリポジトリに格納して欲しい。
ふたつ理由がある。 ひとつ目は、僕たちが進捗を把握できるからだ。そして、ふたつ目の理由は、僕たちはそれを保管する事ができるから。 僕たちはこの講座で君たちが創り出した作品をすべての履歴をまとめたいんだ。だから、他のどこかではなく、この講座のリポジトリにデータを保存して欲しい。 でも、君たちがWordPressなどのコンテンツ管理システムを使うことは構わない。確認して欲しいのは、君たちがWordPress を使って作成したコンテンツがこのリポジトリにデータが保存されているかどうかだ。 だから、コンテンツ管理システムをローカルで利用して、webサイトを作ったあとに、シェアして欲しい。 僕が提案したいのは、君たちがWordPressを使う場合であっても、他のツールを試して欲しいということだ。使い慣れていないツールで、どのようにwebページを編集する事ができるのかを知っておいて欲しいんだ。 テキストエディタを使ったページ作成にトライすることで、WYSIWYGページエディタを使う経験をして欲しい。(※WYSWIGとはディスプレイの表示と印刷などの処理内容が一致するように表現する技術のこと)色々試してみて、しっくり来るツールに移行すればいいのだ。
●かつて用いられていたツール 最後にDrupalやMoodleのようなツールについても紹介しよう。これらは単なるWeb開発ツールというだけでなく全体的なコンテンツ管理システムでもある。 僕たちの講座では、もともとはこのようなツールを使っていた。 これらのソフトウェアのワークフロー機能は、君たちがどのように取組んでいるかを知らせてくれるからね。君たちは色んなタイプのコンテンツを扱うこともできるし、独自のやり方でできる。 でも、テンプレートが一緒になってしまうこともある。僕たちはみんなに同じテンプレートを使って欲しくない。だから、コンテンツ管理システムはこの講座では使わないことにする。僕たちは主にWeb開発ツールをバージョン管理システムと併用することにする。
各々、テキストエディタを使ってWebページを制作する手順を見てみてほしい。WYSIWYGエディタを使ってみたり、コンテンツ管理システムを使ってみたりしよう。そして、君たちがどんなツールが好みで、どのツールを君たちのwebサイト制作に使うのかを決めれば良い。どんなツールを用いようと構わない。君たちの作品が、最終的にはリポジトリに保存されているのを確認できるのであればね。
(つづく)
講義の目次は【和訳版】FabAcademy 2016からご覧ください。
※この記事はFabAcademy 2016 におけるニール・ガーシェンフェルド教授(MIT)による講義動画をもとに作成しました。正確な訳ではないので間違っていたら指摘いただけるとありがたいです。