プロジェクトを伝えるための技術
そして、 デザインの講義の最後に触れておきたいのはオーディオ編集や動画編集についてだ。君たちは何らかの形でこれらのデータを作ることになると思うから、慣れておいたほうがいい。シミュレーションの動画やプロジェクトの動画なんかを作るんじゃないかな。だから、ビデオやオーディオファイルを作って編集することに慣れておこう。
オーディオ編集 Audacityはフリーで利用可能なクロスプラットフォームのソフトウェアだ。これは本当に優れたオーディオ編集ソフトだ。これで、君たちは音を録音したり、サウンドフィルタをインポートしたりしてオーディオを編集できるんだ。こんな風にしたいっていう感じにできるから、本当にお勧めだ。
動画編集 次に、動画編集についてだ。ぼくはこのコンピュータには入れていないが、Kdenliveはクロスプラットフォームのソフトウェアではない。Linux用で、よく使うソフトウェアだ。リポジトリにパッケージをインストールするんだが、最新版を入手する必要がある。一旦、入れてしまえば、最上級のノンリニア動画編集ソフトになる。これにより、写真や動画など撮影した色んな素材を使って、編集できるようになる。オーバーレイしてみたり、フィルタで切り替えてみたりすることができる。これで、素晴らしい動画を制作してほしい。僕は動画編集にこのソフトを使っている。 次々紹介しよう。OpenShotは、ポータブル動画編集ソフトだ。LightWorksには面白い経歴があって、ハリウッドのハイエンドソフトとして生まれたのだが、無料版でポータブルなクロスプラットフォーム版もリリースしたんだ。これも興味深いツールだ。これは、WindowsとMac版がある。また、PremierやAdobeのAfter Efectsにも慣れておいたほうが良いだろう。これらは、古株の商用ソフトウェアだ。 君たちは、今紹介したようなソフトウェアのどれかを使いこなす必要がある。デモクリップを作ったり、プロジェクトのドキュメントをまとめるのに必要なんだ。それに、動画編集は面白いし、僕はKdenliveで編集するのが好きだ。現在のバージョンも実に美しい動画編集が可能だ。これを使っているときはご機嫌になるよ。
(つづく)
講義の目次は【和訳版】FabAcademy 2016からご覧ください。
※この記事はFabAcademy 2016 におけるニール・ガーシェンフェルド教授(MIT)による講義動画をもとに作成しました。正確な訳ではないので間違っていたら指摘いただけるとありがたいです。