光の軌跡にも幅がある
次に、切り代について触れておこう。これはレーザーカットした後にできる。素材を置いて、レーザーが貫通するようにする。切り代は切断後に残された経路のサイズの大きさになる。つまり、レーザー光線を切断したい位置から少し外にずらしておく必要があるということだ。典型的な光線の直径は10/1000インチくらいだ。しかし、僕たちはスロットを作るのに1000分の数インチの幅でコントロールする必要があったね。つまり、狙い通りにレーザーカットするためにはビームの軌跡をずらさなけれびならない。シンプルなプリンタドライバは自動でこんな操作をしてくれない。
ひとつ大切なことを言っておくと、FabModuleはレーザーの直径を細かく指定することができる。そして、ズラす量も設定可能だ。その直径に合った軌跡に合わせてね。このズレを自分で設定してデザインするより良いだろう?きっと自動でやりたいはずだ。僕はレーザーを使うときはこのやり方の方が好きだ。
(つづく)
講義の目次は【和訳版】FabAcademy 2016からご覧ください。
※この記事はFabAcademy 2016 におけるニール・ガーシェンフェルド教授(MIT)による講義動画をもとに作成しました。正確な訳ではないので間違っていたら指摘いただけるとありがたいです。