ファイバーレーザーを使って回路を作る
ファイバーレーザーを用いたこのプロセスはDaniele Ingrassiaの協力によって確立された。では、どういう時にファイバーレーザーを使うべきなのだろうか。CO2レーザーで銅の加工はできない。(反射してしまう)また、CO2レーザーの近くに適当に銅を置くことも、やってはならないことだ。しかし、ファイバーレーザーから発生する、より短い波長のレーザーであれば、銅は吸収することができる。そして、これを用いれば銅を切り出すことが出来る。
ファイバーレーザーは、ミリングマシンよりもはるかに高価なものだ。ミリングマシンが数千ドルなのに対して、ファイバーレーザーは数万ドルもする。しかし、その代わりに高速で稼働してくれる。そして、より精緻な加工が可能になる。ファイバーレーザーならね。 印刷して回路を作る 話は変わるが、数年前に僕が運営したあるファブリケーションに関する科学に関するミーティングで行われた講演について話そう。ハーバードのJennifer Lewisは回路を印刷するインクの専門家で、彼女はそれに関する会社をスピンオフして設立した。このように、君たちは、回路を印刷するという手段を用いることもできる。しかし、問題なのは解像度だ。まだ機能するほどのものにはなっていない。切断して回路を作成した時と同じような明瞭なパターンを印刷することはできないんだ。
電気メッキして回路を作る
他にはどんな方法があるだろうか。
メッキして回路を形成することもできる。例えば防犯タグをは内部には回路がある。これは、メッキで作られているんだが、このやり方をすればエッチングで作るよりはるかに大量に生産できる。導電性物質を印刷して、浸液させる。こうやって回路を作ることができるんだ。 回路を刺繍する方法
最後に、僕の教え子の学位論文について話そうと思う。その学生は、数人の仲間と、回路を作ることができる刺繍糸を販売し始めた。それは導電性の縫い糸だった。これを使えば布地に回路を作り出すことができる。これも、回路の作り方の方法の1つだ。
まあ、色々と紹介したんだけれども、今回のメインはマシニングだってことは覚えておいてね。
(つづく)
講義の目次は【和訳版】FabAcademy 2016からご覧ください。
※この記事はFabAcademy 2016 におけるニール・ガーシェンフェルド教授(MIT)による講義動画をもとに作成しました。正確な訳ではないので間違っていたら指摘いただけるとありがたいです。