綺麗な回路は壊れにくい(かもしれない)
これから、半田付けの核心とでも言えることについて見ていこう。この講義が終われば、君たちは(課題をこなすために)接続部を綺麗に半田付けすることに多くの時間を費やすだろう。しかも、最新の注意を払いながらね。 さて、ここに僕の基板がある。そして、ここに僕のチップがある。そして、導通部を銅の配線部に近づける。半田の接続部は、光沢が出るくらいに滑らかなものでなければならない。これが、今回の講義のキモだ。こんな感じだ。つまり、回路を綺麗に作ることが重要ってことだ。
図. 半田付けの例
見てほしい。接続部が見えるだろう。(写真を見せる)この輝きが見えるはずだ。滑らかだろう。これが意味することは、半田によって接続部が綺麗に仕上げられているってことだ。 もし、この作業の習熟度が驚くほど僅かだった場合、山ほど問題が起こるだろう。
フラックスについて
半田はフラックスを含有している。フラックスによって接続部はクリーンになる。酸化物などを除去してくれる。そして、後からフラックスを追加することも可能だ。
半田の種類 半田はワイヤ状のものを手に入れることもできるし、ペースト状のものを手に入れることもできる。ペースト状のものは塗布することができる。また、棒状のものは(熱で)溶かして使うことができる。
僕らは通常、手作業で半田づけするけれども、ホットガンの熱風を使っても良い。ウェーブソルダリングというやり方もある。これは、加熱炉に基板を通して半田づけする。
今回のキモとなるのは非常にシンプルな作業だ。正しくできれば、15秒くらいしかかからない。でも、15秒でこなす術を学ぶのには一週間かかる。
(つづく)
講義の目次は 【和訳版】FabAcademy 2016 からご覧ください。
※この記事は FabAcademy 2016 におけるニール・ガーシェンフェルド教授(MIT)による講義動画をもとに作成しました。正確な訳ではないので間違っていたら指摘いただけるとありがたいです。