加工精度の目視検査
そして、このようにこの細線のペアによる検査は、君たちのマシンの加工動作の精度を確認するのに適している。 加工が完了した時、出来上がった基板はまさにパーフェクトに違いない。もしそうでなければ、何かがおかしい。仕上がりが悪い要因の一つとしては、下敷板が古すぎてもう使えない状態になっていることが挙げられる。そのせいでマシンがうまく固定して保持できなかったんだろう。
セットスクリューは締めすぎないこと ああ、そうだ。これも重要なことだった。注意事項をもう一つ追加して話しておこう。ツールを保持している部品はセットスクリューだ。セットスクリューがエンドミルを締め付けているんだ。初心者が犯しがちな最悪なミスはセットスクリューをきつく締めることが良いと判断してしまうことだ。 そうすると、実際にセットスクリューをきつく締め過ぎると何が起こるかというと、ねじ山を潰してしてしまうことになるんだ。セットスクリューはあまりきつく締めすぎない方がいい。ちょうどぴったりの締め付け具合があるんだ。過度に締め付けすぎることは、初心者が犯すミスだ。これはねじ山を潰すことにつながる。 このことに注意しなければ、 セットスクリューはエンドミルをうまく保持できなくなる。たしかに、保持部品を交換すればいい。それは100ドルくらいだし、それほど高価ではない。でも、保持部が悪くなると、下敷板を新しくして、エンドミルも新品を使い、すべてをパーフェクトな状態にしたとしても、症状は現れる。パーフェクトな状態にしてもツールがふらつく場合は、そのサインが出ている。これはセットスクリュー部の人ねじ山が潰れているんだ。だから、ちょうど良い締め付け具合にしないといけないし、締め付けすぎてはならない。これは初心者がよく犯すミスだ。
(つづく)
講義の目次は 【和訳版】FabAcademy 2016 からご覧ください。 ※この記事は FabAcademy 2016 におけるニール・ガーシェンフェルド教授(MIT)による講義動画をもとに作成しました。正確な訳ではないので間違っていたら指摘いただけるとありがたいです。