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Introduction §16. インターネットの成長とFab Labの成長の類似点

Fab Labで製作されたプロジェクト

Fab Labで行われたプロジェクトを見てみよう。

図. Fab Lab で行われたプロジェクト

(Fab Academy 2018 Introductionのスライドより)

スケートボード、カヤック、自転車など、色々ある。バルセロナではソーラーハウスを製作した。 アフガニスタンでもプロジェクトが進んでいる。インターネットターミナルやヘルスケアセンサが製作された。色々あるね。

Fab Labがあれば、この講座でその使い方を学ぶことができる。いかにモノを作るのかを学ぶんだ。これは色んなプロセスが織り混ざっているものだが、Fab Labでは完全なる機能を有するシステムを作ることができる。

 

Fab Lab憲章 これは Fab Lab憲章 だ。ここには権利と責任についてのちょっとした注意が書かれている。これに関しては、後ほど話そう。 Fab Labはいかなる権利主張を行わない。例えば、知的財産権だ。たくさんの異なった目的や見解がある。でも、シェアリングに関する条項がある。君たちはLabでの活動を秘密にすることはできない。君たちのやることを通じて、他の人たちに何かを教えて欲しい。そして、君がそこに集う人たちに何かしらの利益を与える。君たちはLabが君たちを助ける見返りを返すことを期待されている。 この考え方を基に、まず僕たちはBostonを中心としたコミュニティからなるLabを作り上げた。これは僕のビジョンの延長にあるものだ。 僕のビジョンはBostonのコミュニティにあったが、僕たちは違うLabで活動するようになった。それがFab Labだ。

 

​Fab Lab IO

図. Fab Lab IO

これは Fab Lab IO だ。Tomas Deizが創り上げたプラットフォームなんだけれども、 これ を見ると、世界中に少なくとも800のLabがある。Fab Labは一年半ごとに2倍のペースで増加している。特筆すべき速さでこの惑星上に拡散している。そして、重要なことにこれは、お上に管理されたモノじゃないってことだ。Fab Labを管理するための中心地と呼べるものがないんだ。ここには命令はないし、管理もない。

図. ムーアの法則とFabLabの普及

(Fab Academy 2018 Introductionのスライドより)

いくつかの方法でインターネットは調整されている。でも、「インターネットのオフィス」なるものがあってインターネットを運営しているわけじゃない。そこにあるのは互換性を調整するチームだ。 インターネット上のサイトがインターネットに参加するのと同じような感じで、Fab Labという場が特筆すべき速さで広がっているんだ。10年そこらで世界中の国々をLabで埋め尽くそうとしている。 しかし、決定的に重要なことは、全ての異なるLabが何かを作り出すための能力を持ち合わせていて、それをシェアし、毎年のようにテクノロジーの進歩とともに新しくなっていくことだ。 そして、この共通点が僕たちが今日やっていることを可能にしているんだ。僕たちはデザインをお互いにシェアする。ちょうど、インターネットが広がっていったのと同じようにね。なぜかって言うと、僕たちはみんな、何かを作り出すための共通のコアセットを持っているからだ。

 

Detroitの例 だから僕は君たちにこれらのFab Labがどんなものかお見せしたい。たとえばBlairが作ったLabを。Blair、応答してくれ。 受講者:ええ。

BlairはDetroitですばらしいLabを運営している。大勢のコミュニティメンバーと一緒にね。そして、同じく世界中のパートナーも一緒だ。

何か君たちのLabの仲間について他に言いたいことはあるかい? Blair:今、僕たちはデジタルファブリケーションのアプリケーションに基づいた実用的なコミュニティの構築に力を入れています。現在のツールの能力で、そして次世代のツールの能力で、僕たちの人生どのように変えられるかを考えています。そうすることで、Detroitで問題になっていることを解決できそうな事がたくさんあることが分かりました。 Blairはティーンズと共に、未来を再発明に取り組んでいる。

図. Detroit FabLabについての記事

(Fab Academy 2018 Introductionのスライドより)

つづく 講義の目次は 【和訳版】FabAcademy 2016 からご覧ください。 ※この記事は FabAcademy 2016 におけるニール・ガーシェンフェルド教授(MIT)による講義動画をもとに作成しました。正確な訳ではないので間違っていたら指摘いただけるとありがたいです。

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