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Lesson 6. エレクトロニクスデザイン§13. Eagle ーメジャーなエレクトロニクスデザインツールー

エレクトロニクスデザインツール

Eagle

Eagleは恐らく君たちが最もよく使うツールになるだろう。Eagleはドイツ発祥の企業だ。この企業はエレクトロニクスデザインツールを開発した。

商用のバージョンもあったが、メインとなったのはフリーで使用可能なバージョンだ。 フリー版で扱える2面の基板というのは、それほど大きくないし、正規版に比べれば制限は多い。しかし、Fab Academyで君たちが必要とする全てがそこに詰まっている。

●Eagleの長所 Eagleの長所は、ふたつある。ひとつは無料で使える事。そして、ふたつ目はクロスプラットフォームってことだ。このソフトウェアはWindowsだろうが、OS XだろうがLinuxだろうが、滅茶苦茶ゴキゲンで動作してくれる。 そして、特に、僕のようなLinuxユーザはとっては本当にサクサク動いてくれることが嬉しいものだ。こいつの本当にイケてるポイントは 、僕が思うに、拡張性が高く、それが容易にできるエディタだってことだ。 Eagleを用いる場合には、クリックしてドラッグすりゃ良い。 このPCにEagleは入っていたかな…?入ってるね。

●Eagleのデモンストレーション このシステムでは新しいプロジェクトを作る。[schematic]を選択する。部品を配置していこう。 画面を見てほしい。 今見ているのは、ライブラリだ。 受講者:バージョン6と7でアイコンが変わってますよ。 ああ。早いうちに新しいバージョンにアップデートしないとね。 さて、[schematic]画面に部品を配置していこう。そして一度配置したら、こちらの画面にフットプリントとともに基板上のレイアウトが表示される。そして配線していく。 Eagleの素晴らしい点は、クリックだけでもデザインが可能であり、そしてタイピングだけでもそれが可能である点だ。 そして、これは容易に記述できるようにデザインされているし、追加のプログラムを多く備えている。だから、使いこなせるようになれば、マウスの操作を最小限にしてコマンドをタイピングすることで操作することができる。正にプログラム可能なツールだ。 これまでにこれは米国の New York にもたらされた。オーダーするためのインターフェースとして。(訳註:よく分からない)

●fab.lbrを用いると馴染みの部品が使用できる これはfab.libraryへのリンクだ。(訳註:Fab Lab標準の部品をEagleに読み込むためのライブラリのこと。) Fab AcademyのWebページを見てみよう。docのリポジトリがあるね。このdocリポジトリには、エレクトロニクスディレクトリがある。そしてエレクトロニクスディレクトリはfab.lbrがある。これはトータルでサポートされている。 そして、僕はまさに現在のバージョンをここに置いている。ここにはインベントリに存在するパーツは全て揃っている。 しかし、もしも新しい部品が必要となった時は、fab.lbrを全て更新する。これはEagle上でFab Labで用いる全ての部品に関するライブラリだ。だから僕は何か足りないものがあればアップデートするようにしている。これは、僕たちが今までシェアしてきたものだ。そして、Eagleを使用するためにfab.lbrを開いて部品を選んで使って見てほしい。 これは君たちの多くが使用するであろうツールだ。これは広く用いられており、素晴らしく、パワフルで、クロスプラットフォームで、フリーで使用可能なツールだ。このツールを用いれば、僕たちが必要とする全てのことを行うことができる。

●Eagleの注意点1:経路自動生成機能は使えない いくつか注意点があるんだけれども、ひとつはこのツールには経路自動生成機能はないってことだ。つまり、君たちはツール上で部品を配置して配線を接続することになる。 オートルータ(経路自動生成)が必要になるような場面ってのは、実際のところ、高度な数学的な問題を扱う時だ。つまり、オートルータ機能は非常に巨大で複雑な基板設計を行うのに最適だってことだね。そのような基板に関しては、オートルータ機能を用いたほうが良いのかもしれない。 そういう場合には、(Eagle以外のツールで)オートルータを試してみてほしい。でも、それで君たちの基板の配線に関する問題が全て解決するなんてことは期待しないほうがいいけれどもね。

●Eagleの注意点2:デザインルールのチェックを行おう そして、もう一つの注意点は、君たちの基板を作るのに用いたEagleはデザインルールのチェックを行うことができるってことだ。これを行うことによって、切削プロセスを確実なものとしてミスを犯さないようにすることができる。 まあ、一度、基板をエクスポートしてしまえば、Fab Module(Mods)でもツールパスの確認は可能なんだけどね。 でも、そうする前に、Eagleでもデザインルールのチェックは可能なんだ。 そういう訳で、どのツールを使うべきか確信が持てないのであれば、思い出してほしい。Eagleは僕たちの多くが使うツールなんだってことを。そして、Eagleは、僕たちを楽しい時間に誘うことに成功している。

講義の目次は 【和訳版】FabAcademy 2016 からご覧ください。 ※この記事は FabAcademy 2016 におけるニール・ガーシェンフェルド教授(MIT)による講義動画をもとに作成しました。正確な訳ではないので間違っていたら指摘いただけるとありがたいです。

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