top of page
  • ahedgehogchase

Lesson 8. 組み込みプログラミング §2. アーキテクチャ

Harvard アーキテクチャ

まず最初に、 アーキテクチャ について話しておこう。計算科学の歴史な話になるが、今お見せしているのは、Harvardにあるオリジナルのマシン(MARK I)だが、これは Harvardアーキテクチャ を定義した。このマシンが有名になったのは、これこそが世界初のコンピュータバグだったからだ。

図. 米国で最初のプログラマブルコンピュータであるMARK I

世界初のコンピュータバグは文字通りバグ(昆虫)だった(笑) 装置は正しく動作しなかった。昆虫が闖入し、あるページにそいつを記録してしまったんだ。そして、これが正しく動作しなかった理由だ。 だから、もしも君たちがコンピュータバグがあるっていうときは、それは文字通り昆虫から来ている言葉なんだ。 Von Neumann アーキテクチャ Harvardアーキテクチャについて触れたが、お次は Von Neumann アーキテクチャだ。 Harvardアーキテクチャでは、プログラムとメモリは分離されていた。それに対して、Von Neumannアーキテクチャでは一体になっている。このことによって、プログラムはそれ自身を付け加えることが可能となった。

図. First Draft of a Report on EDVAC (John von Neumann)

でも、そのことによって予想通りに実行することが難しくなった。だから、僕たちはマイクロコントローラではHarvardアーキテクチャを用いるんだ。何故ならば、それはVon Neumannアーキテクチャより確実に命令を実行することができるからだ。まあ、これは雑な言い方だけれどもね。

 

RISCとCISC さて、CISCは複雑な命令のセットだ。君たちの持っているデスクトップコンピュータみたいな感じのものだ。 僕たちはRISCプロセッサを用いる事になる。これは、より少ない命令のセットを持つ。これはまた、全ての命令を非常に高速に処理することができる。

 

マイクロコントローラとマイクロプロセッサ 僕たちはマイクロコントローラを使う。マイクロプロセッサは君たちの持っているデスクトップコンピュータに搭載されているようなコンピュータチップみたいなものだ。そして、作動するにはメモリが必要だ。その他色んなチップも必要だ。 僕たちはマイクロコントローラを使おうとしている。マイクロコントローラは簡素なプロセッサだ。しかし、それでもより多くのことを行うことができる。マイクロコントローラは部品の一部としてあらゆる周辺機器を有している。

図. マイクロコントローラの例

 

僕たちがカバーしようとしているものについて、僕は少しばかり語ろうと思う。プログラム可能なロジックについて。それは、ソフトウェアではなく、ハードウェアをプログラミングすることのできるチップだ。 そして、これは僕が研究について著した論文(Aligning the representation and reality of computation with asynchronous logic automata)だ。僕たちは、未来のハードウェアとソフトウェアを製作するのためのアーキテクチャが同じような見た目になるようにしようとしている。 今回の講義では、僕たちはHarvardアーキテクチャを用いる。そしてマイクロコントローラに設定された厳選された命令のセットを用いる。 つづく 講義の目次は 【和訳版】FabAcademy 2016 からご覧ください。 ※この記事は FabAcademy 2016 におけるニール・ガーシェンフェルド教授(MIT)による講義動画をもとに作成しました。正確な訳ではないので間違っていたら指摘いただけるとありがたいです。

最新記事

すべて表示

Lesson 13. 出力デバイス §4. LEDマトリックス

●LEDマトリックス 次に紹介するのはLEDマトリックスだ。 動作しているのを見てみると、ディスプレイの一部分が表示されているのが見えるだろ? 僕はディスプレイの一部分を用いてラスタリング(画像を色のついた格子状のドットで表現すること)を行なっているんだ。 ●Charlieplexing これは便利な技で、Charlieplexingと呼ばれる。 このLEDは大量購入すると6セント

Lesson 13. 出力デバイス §3. 調光LED

●調光LED さあ、ここから僕は多くのデバイスを紹介していこう。 最初に紹介するのは、色調を変化させることのできるLEDだ。色を周期的に変えることができるんだ。 これが、その部品だ。 この部品には赤と緑の、青のLEDが1つのパッケージに含まれている。大量購入すれば、40セントで買うことができる。これらはスタジアムとかにある巨大なディスプレイに用いられていて、これがスタジアムでは1ピク

Lesson 13. 出力デバイス §2. 電源

●電源 今回の課題のゴールはたくさんのバッテリーを使うことじゃない。モバイルにしなくちゃならない場合を除いてバッテリーを使うのはお勧めしない。一般的には各Labは各種電源を取り揃えているはずだ。 今から紹介するベンダーMARLIN P. JONES & ASSOC. INC.は数多くのベンチサプライ(電源)を取り扱っている。 きっと諸君はこれらの各種電源をプロジェクトに用いることになるだ

bottom of page