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Lesson. 12 型を用いた成形工法 §7. 安全性

●安全性 次に安全性について話しておこう。安全性に関しては非常に慎重になる必要がある。 例えば、このクリスタルクリアシリーズを見てみると、家庭用ではなく工業用途であると書いてあるね。このことは本当に深刻に捉えてほしい。BarcelonaのFab Labでは軽率にも安全性に気を配らずにこのレジンを用いて作業して、病院に運ばれた人がいる。これは実際のところ基礎的なところから本体の化学組成が変化するのだ。その種の材料に対するアレルギー体質に変化してしまうこともある。 これらの材料はさを扱うには、フル装備で防護する必要があるし、最大限に用心する必要がある。そういう訳で、それらの材料には注意事項がある。 君たちは単にFabLabでこれらの材料を使えるように設定するだけじゃいけなくて、これらを隔離しなくちゃならない。君たちは思っているよりも積極的に安全予防策を講じるようにしなくちゃならない。Fab Labで材料を使えるようにセットアップするだけじゃいけないんだ。 ●安全データシート 材料の安全データシートはSmooth-Onで取り扱われている材料であればどれでも入手することができる。 君たちはこの安全データシートを熟読して安全予防策を講じるべきだ。 もう一度繰り返すが、OOMOOは特に安全防護策を講じる必要はない。ハイドロストーンとドライストーンに関して言えば、食べなければ大丈夫。君たちの胃袋はセットアップしたくないだろう。食べなきゃ良いんだ。これは非常に安全な材料だ。これ以外の材料はより一層の注意を払わなくちゃいけない。 ●換気(ventilation) 安全性の一種として換気が挙げられる。

OOMOOやハイドロストーンは換気しなくても良い。ウレタンはいくらか必要。それ以外のものは、本格的な換気が必要だ。 ●防護 そして、本当に汚染のひどい物質に対する防護策を講じるには、防護用のマスクと手袋を着用する必要がある。 また、シリコンのような材料はベタベタしてくっつきやすい。これらの材料に対しては、使い捨ての手袋を使おう。(実物を見せて)使い捨てのゴム手袋はインベントリにリストアップされている。この種類の手袋は危険な化学物質に対する防護にはならない。 これらは有害物質用ではない。しかし、これらはベタベタするような汚れやすい材料に対しては非常に効果的だ。だから君たちは単にくっつきやすいという理由から、これらの手袋を使用したいと思うだろう。この手袋で手を保護すれば、清掃するときの助けとなる。 ●作業場所 作業場所に関しても話ししておこう。作業を進めるうちに、思ったよりも場所を使ってしまうものだ。だから、君たちが使うであろう作業場所を確保しておこう。 そのエリアは汚くなってしまうので、後で清掃しておくようにね。

●材料の廃棄 作業が終わった後、硬化前のレジンは非常に汚い。だから、使っていないレジンを捨てる前に固めてしまうというのは、固めないよりも格段に良い。そうすれば、固体のゴミを捨てるのと変わらない。ゴミ箱を汚さなくて済む。 そして、再度になるが、僕がハイドロストーンをものすごく気に入っている理由のひとつは、これを廃棄するとき石ころを大地に返すのと何ら変わらないところだ。高分子材料のような化学的な材料とは違ってね。これこそが僕がハイドロストーンを好んで用いる理由だ。 ●マシナブルワックスの再利用 終わりに、君たちは決してこのワックスを捨ててはならない。なぜならば、このワックスは本当に簡単に融解する。 アルミホイルを準備して箱を作ろう。そしてワックスを乗せてトースターを高温に設定してスイッチを入れれば、このワックスは溶ける。 だから、アルミホイルの箱を作ってワックスを入れて溶かしてしまえば君たちは何度でもこれを使用することができる。

つづく 講義の目次は 【和訳版】FabAcademy 2016 からご覧ください。 ※この記事は FabAcademy 2016 におけるニール・ガーシェンフェルド教授(MIT)による講義動画をもとに作成しました。正確な訳ではないので間違っていたら指摘いただけるとありがたいです。

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