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組織は戦略に従う

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コンカレントエンジニアリングのマネジメント

 智慧を集結させることで、僕たちは色々な選択肢を手に入れることができる。でも、僕たちは全てを手に入れられる訳じゃない。それぞれの選択肢を見てみれば、それらがトレードオフの関係になっていることは珍しいことではない。コストカットを重視するメンバーがいる一方で、品質を重視するメンバーもいる。どちらかをとれば、もう片方は実現できない。バランスをどこで取るのか、互いに衝突することもあるだろう。こういうことは、製品の構造についても当てはまる。組み立てやすい簡単な構造にするのか、それとも模倣が困難な複雑な形状にするのか。他にも信頼性と保守性のどちらを優先させるべきか、などの問題も起こるだろう。そして一般的な解はない。それはその組織がどこに向かおうとしているのかにかかっている。

 そこで、天秤の役目を果たすのが組織全体のミッションであり、それを具体的な指針に落とし込んだ中期計画だ。中期計画にはその組織が目指すべき重点取り組み課題が記載されているはずだ。

 だから君たちの仲間がそれぞれの役割を果たしていく上で、ミッションや中期計画に基づいた企画書や計画書を作成して、それに基づいて前進していくことが重要になってくる。

 これがあれば、衝突しそうな場所で折り合いをつけるための指針となるはずだ。プロジェクトマネージャはメンバー間でミッションを共有して一緒に高い目標を乗り越えるようにマネジメントしていかなければならない。

 コンカレントエンジニアリングでは一般的なマネジメント手法はほとんど適用できるが、通常のプロジェクトにくらばるとメンバーが多岐にわたるので、ミッションに基づいたマネジメントができる仕組みを積極的につくっていくことが大事だ。

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