◉ロボットオフラインティーチング
メイカーズにとって、3DプリンタやCNC、レーザーカッタは欠かせない機器になってきている。でも、結局のところ組み立ては手で行わなければならない。作品を大量に頒布するとなると自分たちで組み立てるのは結構大変だ。
じゃあ、ロボットに任せてみたら良いじゃないかと思うかもしれないが、一般的に、ロボットの動きはNC工作機械より複雑だ。従来はリモコンで人間がティーチングしていたのだが、これが結構大変らしい。(僕はやったことがないし、そもそもそのスキルを持っていない。)
でも、今では3D CADを用いてオフラインティーチングできるようになってきた。これは、ソフトウェア上でティーチングを完結させようという思想に基づいたものだ。ちなみに、オープンソースのものもあるらしい。
また、オフラインティーチングの中でも自動ティーチングという手法がある。これはCAMと同様の考え方で、動きを自動生成するものだ。定型のパターンを再利用して動作を生成していることが多いようだ。
まだまだ規模の小さいメイカーには活用が難しいかもしれない。でも、このような取り組みは、今後、世界中で活発になってくるだろう。低価格のオープンソースのロボットとオープンソースのオフラインティーチングソフトウェアがあれば、メイカーズができることは広がるはずだ。
メイカーズムーブメントは、まだ序章にしか過ぎない。これから色々な課題を解決していくことで、ものづくりは新たな視点を獲得していくだろう。その世界を少しずつこじ開けていきたい。