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夢のパーツを数え上げて

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◉BOM(Bill of Materials)

 君が、君の製品の開発状況を一目瞭然にしたいと考えた時、まず取り組むのは設計データの一元化だろう。どのデータがマスターなのか常に分かるようにしておかなければ混乱が生じる。だから、正しいデータが何なのかを周知させなければならない。

 その他にも一元管理すべき情報の一つに部品構成が挙げられる。これは一般的にBOMと呼ばれるものだ。

 BOMにもいくつか種類がある。設計時に作られるものを設計BOM(E-BOM: Engineering BOM )と呼ぶ。これは、全てのBOMの基礎となるもの。そして、製造に使用するものを製造BOM (M-BOM: Manufacturing BOM)と呼ぶ。これは副資材、梱包材も含むものになり、より製造の実態に合ったものになる。そして、購買担当が使用する購買BOMや保守・サービス部門が使用するサービスBOMなどが作成されることになる。

多品種少量生産や海外生産などを行っていると、顧客の要求に答えたり、調達ルートなどの兼ね合いからM-BOMはE-BOMから乖離してくる。それだけではなくデータも膨大になる。

 それを実現しようとしたのが統合BOMだ。統合BOM用いればE-BOMからM-BOMを作成できる。これによりE-BOMをマスターとして、ここの状況に合わせてカスタマイズするというスタイルを取ることができるようにのる。

 どういう形が最適かというのは、君が何を目指すかによっと変わってくるので、一概には言えない。試行錯誤しながら君だけのやり方を切り開いていつまで欲しい。

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