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メイカーズの協働とコンカレントエンジニアリング

ahedgehogchase

◉メイカーズの協働を強固にするには

コンカレントエンジニアリングについて書いていると、果たしてメイカーズの協働にこれほどの強固なつながりを達成することが可能なのかという疑問が湧いて来た。そもそも、コミュニティベースのつながりの中に、従来のものづくりの模範解答を押し込めてしまって良いのかという疑問も残る。

 でも、コンカレントエンジニアリングに用いられる様々な手法に実績があることは確かなことだ。しかも、デジタルファブリケーションとの相性もいい。なぜなら、コンカレントエンジニアリングで実績を出している企業は、ITツールを使いこなす仕組みを社内に構築しているからだ。これらのしくみがあればデジタルファブリケーションの応用は難しいことではない。

 ではメイカーズは勝てないのか、と思ってしまうが、そんなことはない。メイカーズの強みは小回りがきくことだ。そして、一見馬鹿げた事業判断を下すこともできることだ。周りから馬鹿げていると思われていることが、実はものすごいアイディアだったということは枚挙にいたまがない。

 スタートアップであれば、コンカレントエンジニアリング的なアプローチは可能かもしれない。最初期には、ルール作りなどが足かせになる可能性もあるが、後々のことを考えると、最初に苦しんだほうがいいだろう。

 ただ、メイカーズはスタートアップとは違う。この二つが重なることはあるかもしれないが、決して一緒ではない。だから、先ほど述べた考え方が適用できない場合もある。

 それはどんな場合かというと、オープンソースプロジェクトで、参加者が世界中に分散しているときだ。この場合、仕組み作りは通常よりもハードルは高いはずだ。

 だが、それでもフォーラムを通じて、ルールを作り、効率的に進めることもできるだろう。スキル差があれば、ガイドラインを設定して、参加者のスキルを上げる仕組みを設ければいい。やり方は君と君の仲間が決めていけばいいのだ。そして、君がプロジェクトの創始者ならばみんな君について来てくれるはずだ。(そのプロジェクトに魅力があるなら)

 もっといい答えがあるかも知らない。だから、これからも時々考えてみようと思う。

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