top of page

3次元で伝える

ahedgehogchase

◉3DCADと生産工程  3次元データを使用するメリットは、技術者以外の人にも形状を分かりやすく伝達できることだ。もちろん、これは技術者同士でも円滑な伝達につながる。3DCAD はそれほどまでに情報の伝達量が大きいのだ。

 でも、目に見えない情報を得見落とさないことも重要だ。寸法公差、幾何公差などは3次元データを一目見ただけで分かるようなものではない。  それに、設計部門から生産部門(これは他の会社の場合もあるだろう)にデータが渡された時に、有効に活用できるかどうかも重要だ。理想を言えば、設計部門と生産部門は同じ種類のCADを使用しているのが望ましい。もちろん、STEPなどの中間ファイルでやり取りすることは可能だ。しかし、やはり中間ファイルでは、残せない情報があるのも確かだ。だから、種類を揃えることが一番理想的ではあるのだ。  とは言え、3DCADは高価なものだ。大手メーカーが使用しているものとスタートアップ、中小企業などが使用しているものは価格帯が違うことが多いだろう。国境を越えて協力し合うとなると、なおさらだろう。だから、異なるCADソフトウェア間でも情報が伝達できるように工夫をしていかなければならない。次回から、見ていくのはその方法だ。

閲覧数:0回0件のコメント

最新記事

すべて表示

コッター(cotter :止めピン 米国で用いられる形式)

コッターとは コッターは、部品をしっかりと固定するために穴を通過するピンまたはくさびで主に米国で用いられる。英国で用いる場合もコッターピンは同じような意味を持つが、米国とは異なる締結具を指す。 典型的な用途は、自転車のようにクランクを固定すること、または蒸気エンジンの場合...

正確な位置決めを実現するキネマティック・カップリングとは

キネマティック・カップリング キネマティック・カップリングは、問題の部品を正確に拘束するように設計された固定具のことで、これにより正確さと確実な位置決めを実現することができる。キネマティック・カップリングの標準的な例は、独立した3つの半球とそれに噛み合うように設置された3つ...

接触面の誤差を平均化するエラスティック・アベレージング

エラスティック・アベレージングとは エラスティック・アベレージングは、多数の接触面によって誤差が平均化されて精度を良くする接続方法だ。 運動学的な設計とは対照的に、エラスティック・アベレージングは、多数の比較的柔らかい部材を用いて固体をアホみたいに過度に拘束することを基本...

© 2017 by A HEDGEHOG CHASE created with Wix.com

  • Grey Facebook Icon
  • Grey Twitter Icon
  • Grey Google+ Icon
bottom of page