◉効果的な三次元データの情報伝達とは
前回、三次元データを用いた設計変更の情報伝達に触れたときにも話したが、情報伝達の前後で情報が欠落してしまっては元も子もない。PMIや色などの情報伝達が可能かどうかは必ず確認するべきだ。君が製品に込めた設計意図を、こんなつまらない理由で欠落させてはいけないのだ。受信する君の仲間(協力者)たちに伝わらない方法は使わないようにしよう。 この確認の結果、情報の欠落を避けることができないというときには、2次元図面を用いる。しかし、3次元データを参照すれば分かることは2次元図面に書き込む必要はない。時間の無駄だからだ。 やり方は、トライアンドエラーで見つけていくしかない。それでも、そのやり方は君の仲間たちや協力者たちのとコンセンサスのもとに定められたものでなければ、効果は薄いだろう。やり方を見つけながらも、周囲とのコミュニケーションを絶えずつづけていくことが重要だ。 このコミュニケーションは、君たちの理想を詰め込んだ製品の品質を高く保つために重要な役割を果たす。単なるルールづくりではなく、もっとエキサイティングな経験に進化するポテンシャルを持っているのだ。これは設計革新でもあり、生産革新でもあるということを忘れてはならない。