どんどん解答例を作成している。そらで作成できるまでトレーニングが必要だ。幸い、今回の分は文字数制限クリアだ。
1-1 機械設計【選択科目II】(平成27年)
II-1-1 機械システムは、全体としてみると複雑そうであっても、細かくみると単純な部品から構成されている。機械システムに使われている部品のうち、特定の機械用ではなく広く共通に用いられているものを機械要素という。例えば、流体を導いたり、流体を用いて信号を送ったりする機械要素は流体伝達要素と呼ばれる。その具体例としては配管継手が挙げられる。機械要素を3つ挙げ、各々についてその機能や目的を具体例とともに述べよ。
【解答例】
◉機械要素と、その具体例
1. 結合要素
機能と目的:結合要素は締結要素とも呼ばれ、機械を構成する各部品をつないだり、止めたりする要素である。機械の信頼性や生産性向上のためには最適な結合要素を選択する必要がある。
結合要素の例:ねじは結合要素の中で一番使用頻度が高い。主に引っ張りに対する結合として用いられる。
2. 動力伝達要素
機能と目的:機械において動力や運動を部品から部品へ伝達する要素である。動力の伝達には要素同士の直接接触と、剛体・屈撓体・流体など媒介節を用いて伝えるものなどがある。
動力伝達要素の例:回転運動を伝達する要素として、軸やカップリングなどが挙げられる。
3. 動力制御要素
機能と目的:必要なエネルギーを蓄積したり、不要なエネルギーを制動あるいは緩衝したりするなどの制御に用いる要素。
動力制御要素:ばねが代表的。ばねは、外部から力が加わると変形してエネルギーを蓄積し、衝撃を緩和する。コイルばね、板ばね、トーションばねなどの種類がある。
以上。