今日お話しするのは、ユニバーサルデザインについて。バリアフリーとも似ているが実はコンセプトが違う。ユニバーサルデザインは身体にハンディのある人立つだけでなく、すべての人に向けたデザインであることに注意して、次の問題を見て欲しい。
1-1 機械設計【選択科目II】(平成27年)
II-1−4 近年の急激な高齢化・グローバル化に伴い、国内外での法令化や企画課が進み、製品にユニバーサルデザインを配慮した設計が望まれてきた。一般にユニバーサルデザインでは7つの原則が知られている。そのうち3つの原則を挙げ、各々についてどのような配慮がなされているかを具体的な製品をあげて述べよ。
【解答例】
◉ユニバーサルデザインの具体例
ここではユニバーサルデザイン(以下UD)の7つの原則より「公平な利用」「単純で直感的な利用」「失敗に対する寛大さ」について述べる。
公平な利用
誰もが同じ方法で利用できる。または代替手段が用意されている。このような状態になるように製品や施設をデザインすること。たとえば、ちょっとした階段でも、手すりを設け、エスカレータを設けることでユーザはそれらの選択肢の中から利用が可能な方法を選ぶことができる。
単純で直感的な利用
その製品を使用したことがなくても、使い方がすぐにわかるようにデザインすること。たとえば、使用したことのない機器であっても、ボタンがひとつしかなければ、それを押せばよいことがわかる。
失敗に対する寛大さ
ユーザが使用方法を誤った場合でも、元の状態に戻したり、失敗を誘発しないようにしたりデザインすること。たとえばエレベータのドアに人や物が挟まれそうになった時は、それを検知してドアを開くように設計されている。
最後に
UDによる製品は身体的なハンディの有無に関わらず、使いやすい。そのため、今後、超高齢化社会に突入する日本においても非常に重要な意味合いを持つだろう。今後も普及促進を図るべきである。
以上。
【自分で講評】
わりと、すんなりと文字が収まった。いい感じではないだろうか。ボタンが具体例なのかというのも少し引っかかるが、もう少しいい例があったら取り替えよう。あと、7つの原則すべてについて具体例を考えておいたほうがいいだろう。どんな問われ方をされても回答できるように力をつけていきたい。