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知識が有機的につながるとき

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◉知識が有機的につながるとき

 設計に関連する用語が相互にどのような関係性を持つのか、ということを、見過ごしてしまっていると感じることがある。たとえば、環境配慮設計(DFE)と分解性評価(DFD)との関係性は比較的わかりやすい。分解しやすいということはリサイクルがしやすいということで、それは環境に配慮しているということは容易に理解できる。でも、環境配慮設計と3Dプリンタの活用という言い方になると、一寸分かりにくい。3Dプリンタは比較的廃棄ロスが少ない。サポータ(造形物の突起部などを支えるためのもの)を除去するとは言え、本体側には必要な分の材料しか使用しないからだ。複雑な形状を造形する場合、不要な部分を除去してものを形作る切削加工と比較すると、明らかにエコだ。そして、トポロジー最適化を用いることで、その威力はさらに増強される。構造の軽量化によるエネルギー効率向上が可能だからだ。しかも、トポロジー最適化された複雑な形状は3Dプリンタで製造するのが最も低コストなはずなので、これらを活用することは廃棄ロスを抑制しつつエネルギー効率を向上させられる一石二鳥の方法なのだ。

 こんな風に、知識間の相互関係が理解できてくると、これらの用語は単なる用語であることをやめて、有機的にネットワーク化していく。もちろん、さきほどの例は単なる一例で、もっと多くの知識がここに絡め取られている。

 これらの知識を有機的につなぎ合わせるのに、僕が重宝しているツールが他ならぬ、このブログだ。なぜかというと、ブログではタグを設定することができ、そのタグを手掛かりに関連性のある記事同士を一覧することができるからだ。この一覧から、どの項目が何と関連するのかということが理解でき、より深い知識になっていく。そもそも、理解するということはいろんな要素がつながることだと思う。それはニューロンが他のニューロンとシナプスを介してつながり、ネットワーク化されているメカニズムに関連するのかもしれない。

 そういうわけで、僕自身を成長させてくれているこのブログには感謝している。だから、日々更新し、中身を改善していくことがこのブログに対する恩返しになるのではないかと思っている。

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