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ジョバンニ

メディチ家のビジネスモデル

 ビジネスモデル全史という本がある。古今東西のビジネスモデルの歴史を書いた本だ。ここで、紹介されているジョバンニ・デ・メディチという人物がいる。メディチ家は両替商という商売を、情報のやり取りで効率化することにより、大銀行家になった。たとえば、フィレンツェからロンドンに送金する取引があれば、その逆の取引を探して帳消しにする。こうすることで、実際のお金を運ぶことなく、情報だけで取引を成立されるという方法を編み出したのだ。

枢機卿、ジョバンニ閣下

 そして、このジョバンニは、漫画チェーザレの登場人物のひとりだ。メディチ家の次男であるジョバンニは、ピサ大学でチェーザレの学友の1人だった。もちろん彼はメディチ家の御曹司だ。周りから閣下と呼ばれてチヤホヤされたいた。それが仲間の裏切りなどを経て、人間的にも成長していく。枢機卿に就任する頃には、ピサ校の学生だった時よりも、随分と大人びた印象になった。これから、どう成長していくのかが楽しみなキャラクターの一人だ。  こんな風に、全く異なるジャンルの2つの作品が繋がった時、より深い面白さを感じることができた。こういうことがあるから、読書は楽しい。漫画とビジネス書をつないでくれたジョバンニに感謝だ。

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