少子化が日本の活力を奪う
興味深いニュースがあったので、感想を書いてみた。 「少子化」が地球温暖化を防ぐ スウェーデンの研究者らが主張 日本の事を考えた時、少子化には悪い側面が多い事は確かだ。少子高齢化社会においては、年金受給者の割合が多くなりすぎて、システム自体が破綻してしまう可能性がある。日本のGDPだって、今後どんどん下がっていくだろう。人口が減るということは、そういうことだ。
少子化が環境破壊を緩和する でも、人間が減ることによって、地球の環境負荷も低減されるのも確かなことだ。電気を使う人が減る。車に乗る人も減る。牛を食べる人も減る。呼吸はそんなに影響しないだろうが、それでも確実に減る。そういうことだ。そして、先進国化した世界では、大体において少子化が進む。だから先進国による環境破壊は今後緩和されていく可能性がある。もちろん、一人当たりのエネルギー消費量が今の水準以下であることが前提だが。
アジアもアフリカも少子化に悩まされる時代が来る 21世紀はアジアの時代と言われることもある。人口爆発による影響が懸念されているのも、大体アジアの国々だ。アフリカもあるのかもしれないが、メインはアジアだろう。でも、アジアは今、飛ぶ鳥落とす勢いで成長している。人々はどんどん豊かになっている。そうなると、彼等が辿る道も、僕達の国が通ったものと似通ったものになるはずだ。アジアの人口もきっと減るだろうと予測することができるのだ。ただし、この予測はあくまでアナロジーに従ったものであり、物理の法則に比べれば、かなりいい加減なものなので、あまり楽観視はできないだろう。それでも、22世紀に差し掛かる頃には、新たな希望が見えてくるかもしれない。人口爆発は収まり、食糧危機は去る。地球は相変わらず住みやすい星だ。そんな未来を想像することができる。 21世紀を無事に乗り越えられれば、そういう世界が訪れる可能性がある。無事に乗り越えられれば。そして、今がまさに、この星の行末を決める最終チャンスに差し掛かっているのだということを忘れてはならない。
楽観的に未来を捉え、悲観的に行動する 僕が述べたようなシナリオが実現されるには、未来は楽観的に捉えることと、悲観的に計画を遂行することの両方が大事になってくる。希望がなければ、僕達はポジティヴな行動を取れない。その一方でネガティヴに計画を遂行できなければ、目的を達成できない。この両輪が、僕達にとって大事な視点だ。バランスが大事なのだ。 この相反する感覚を忘れずに、日々生きていきたいものだ。
※そうは言っても、子供を育てやすい環境を作ることは僕たちにとって大事なことだ。日本人がどんどん少なくなっていくことは、憂慮すべきことだし、それを肯定する気はない。ただ、違う視点があるよ、というのを書き記したかったのが、今回の投稿の意図だ。理想は、人類と自然の共生が可能な範囲で、人類が繁栄する世界だ。それは、互いにとってWIN−WINだし、長続きする関係になるだろう。とはいえ、僕も明快な答えを持ち合わせているわけではないので、この記事を読んで、違和感を感じたりする人もいるだろう。これは考え続けることに意味のある問題なのかもしれない。