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定性的アプローチから得られたノウハウのデータベースは君たちの強さとなる

ahedgehogchase

定性的に伝達することが君の成長の第一歩となる  設計意図を数字ではなく、目的そのものを記述することにより、感覚的に伝えることに成功したとしよう。きっと、加工現場の技術者や技能者たちは、それを成し遂げるべく智慧を貸してくれるはずだ。そして、重要なことに、この取り組みは君をさらに成長させるチャンスとなるだろう。それは君が言葉で伝えた設計意図が、現場の製造工程と結びついたときに、顕著になる。

フィードバックがもたらすベルアップ  言葉で伝えたことのフィードバックを真摯に受け止め、自らの知識データベースを構築することができれば、定量的な指示を図面に書き記して、意図通りの部品を手にするレベルに達することができるだろう。  しかし、忘れてはならないことは、僕たちが意思伝達に用いるべきは3次元図面だという前提だ。(忘れている方もいるかも知れないが、ずっとその前提で話を進めてきた。)3次元図面であれば、もっと強力なメリットを享受することができる。それは、デーベースに蓄積された、図面の指示と加工ノウハウをダイレクトに繋げることができるということだ。 そしてさらなる効率化と飛躍を生む  ある設計意図をもった3次元図面に対して、自動的にカッタパスなどの加工条件を設定できるようになるとどうだろうか。部品の品質を担保できる公差や面粗さを指定できるようになっただけでなく、なんとそれを実現するための加工データが自動的に生成されるのだ。CAMを用いればこのような設定も可能なのである。これは、大幅な時間短縮をもたらすが、それだけに留まらない。海外の製造現場にもこの加工データをそのまま流用できるのだ。それは君たちが築き上げたノウハウを外に漏らすことなく、君たちの協力者に実行してもらうことを可能にする。それは君たちの競争力の優位性を確保しながらも、君たちの製品部品の製造を世界中にばらまくことができるということだ。

 もちろん、ここに書いているほど簡単ではないだろうが、指針は見えるはずだ。さらに言えば、君たちが苦労してここで述べたことを実現ができたならば、その経験は紛れもなく君たちの資産になる。僕がここでさらりと述べたことを実現するのに躓いた点こそが、君たちをさらに強くする。そのための第一歩を踏み出すために、まずは「最適な設定値は分からない」という弱みを晒し、目的を明確化した図面を作ることから始めてはどうだろうか。

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