実践が伴わないと意味がない、でもそれが難しい時は? 「勝手にひとりFabAcademy」を進めるにあたり、当初の予定では、講義を全部翻訳して、それこら課題に取り組んでいこうと考えていた。でも、それじゃあ理解が浅いまま進んで行くことになるな、と気がついた。理解が浅いまま前に進んでも、あまり意味がない。一次コンテンツも乏しいままだ。これは良くない。 だから、翻訳と並行して、課題にも取り組んで行こうと思っている。ただし、ふたつ問題がある。 場所がない
ひとつは、工作機械をどうするのか。近隣にFabLabはない。自宅から電車で1時間くらいかければあるが、子供が生まれたばかりのタイミングで頻繁に通うのは現実的ではない。そして、工作機械を自宅に置くのも、やはり厳しい。そもそも、僕は3Dプリンタを持っているのだが、部屋の中のスペースに余裕がなく、それを分解して押入れにしまい込んだところだ。今の部屋に住んでいる限り、工作機械を設置するスペースはない。そして、引っ越す予定もない。 それでも、Lesson2まではなんとかなるだろう。これはPCひとつあれば、こなせる内容の課題だからだ。でも、Lesson3以降はそうは行かない。残念ながら。 そこで、僕が考えたのは、工作機械を使う工程をアウトソースできないか、ということだ。意味ないやん、という気もする。How to make (almost) anythingちゃうんか、と思わなくもない。 でも、発想を変えてみるのはどうか。これは、How to make (almost) anythingではなく、How to make (someone make almost) anythingだ、と。文字にすると、酷いな。 だが、これはもしかしたら僕が常々掲げていた「デジタルファブリケーション時代のコンカレントエンジニアリング」そのものではないか、という気もしてきた。他の人の助けを借りて、FabAcademyを進めるのだ。智慧と技術などを合わせて1つのプロジェクトを進めて行くのは、まさにコンカレントエンジニアリングだ。 そうは言っても、もちろん自分で作れるのが理想だ。将来的には、必ず自分で取り組みたい。子供がもう少し大きくなったら、一緒にやってみようかな。
時間がない もうひとつの問題は、時間だ。多くの社会人がそうであるように、僕にも限られた時間しかない。それでも、僕がブログを続けて書くことができたのは、通勤時間という自由時間があったからに他ならない。電車に乗っている間は比較的好きに時間を使える。(都会に住んでいたら無理だっただろうな)しかし、実際にプロジェクトを進めて行くには、スマホ一台では力不足だ。いや、AndroidとTurmuxを使いこなして力ずくで進めることも可能かもしれない。でも、僕はiPhoneユーザーだ。ガーシェンフェルド教授が言っていたように、iPhoneは監獄だ。出来ることは限られている。 だからと言って、Androidを買うのもどうかと思う。携帯電話は一台で事足りている。それなら、ガーシェンフェルド教授が進めているようにChromebookでも買って電車でコツコツプロジェクトを進める道もあるはずだ。 力ずくで進める方針が難しいという感触を持った今、こういうやり方が一番現実的かもしれない。考え込んでいても意味がない。ちょっと真剣に考えてみよう。 とにかく、僕はここで辞める気は無いので、何とか最善の道を探って行こうと思う。