銅の重さで厚みが分かる
この講義で説明したような銅はどの位の質量を持つだろうか。一般的には単位面積当たりで1.5から2オンスぐらいだ。また、1オンスは35μmの板厚に相当する。歴史的な理由から、板厚ではなく重量で表記される。 数が少ない時は切削が便利 さて、家で基板を切削することについて見てきたのだが、このやり方はせいぜい数十枚程度が限界だ。10マイクロ、20枚と基板を作りたい場合、最も手っ取り早いやり方は切削することだ。 基板をたくさん作りたい この段階を経て、次に、基板を100枚作製したいときはどうだろうか。この場合はエッチングを行う。これを家で行うことも可能だ。しかし、それには薬品が必要だ。エッチングに用いる薬液には寿命もあるし、適切な廃棄処理を行わなければならない。もちろん、そういう手間を惜しまずに、自分でやることは可能だ。でも、誰かに任せてしまいたいと思う人もいるだろう。 プロに協力を仰ぐ 巷には素晴らしい基板取扱店がある。彼らは専門的に基板を扱っている。この(MIT)近辺にもたくさんある。また、それに替わり得る、新しい形態のビジネスも世界のいたるところに出現している。 彼らのやり方は、だいたい同じだ。まず、君が基板に関するデータを送付する。片面基板でも、両面基板でも作製可能だ。穴を貫通させることも、貫通させないようにすることもできる。多層にすることもできる。硬い基板にすることも、フレキシブル基板にすることもできる。ただし、その基板を手にするまでには時間がかかる。数週間ほどかかるだろう。ファイルをアップロードしたら、彼らは見積書を作成してくれる。 PCB:NG , AP Circuits , Advanced , Sierra , Screaming Circuits , AQS , Gold Phoenix , 3CPB など、挙げればきりがない。彼らは皆、競争力のあるメーカーであり、最終的に出来上がるものは非常に似通ったものになるだろう。完成度は高い。
図. PCB基板メーカーの例(PCB:NG)
(つづく)
講義の目次は 【和訳版】FabAcademy 2016 からご覧ください。 ※この記事は FabAcademy 2016 におけるニール・ガーシェンフェルド教授(MIT)による講義動画をもとに作成しました。正確な訳ではないので間違っていたら指摘いただけるとありがたいです。