メモリ さて、我らが1ドルチップについてお話ししよう。 まずはじめに、これには多くのメモリが搭載されている。 講義資料の後ろの方まで飛んでみよう。 これが データシート だ。これはATtiny44のものだ。
図. ATtiny44のデータシート(サマリー)
僕はこの事について少しばかり詳しく話そうと思う。 これがTiny44だ。今までに2度使ったことがあるね。
図. ATtiny44
Tiny44とATtiny44を比べると、ATtiny44の方が少しピンの数が多く、内部のプロセッサは部品がぎっしり詰まっている。 それらの部品はこのパッケージの内部に格納され、このパッケージ内部に格納されている部品の1つがメモリなんだ。 そして、ここには、5種類のメモリが搭載されている。
①レジスタ 1つ目は、レジスタだ。これは、命令により操作を高速に実行するために使われる。
②ランダムアクセスメモリ そして、2種類のランダムアクセスメモリによりデータを保存することができる。ひとつは高速のSRAMだ。もうひとつのDRAMはそれほど高速ではないが、より小型化できる。
③EEPROM また、EEPROMは、それ自身をプログラミングすることができるメモリだ。しかし、電源をOFFにした後も値を保持することができる。
④Flash Flashはプログラミングすることは困難だが、より高密度に記録することができる。しかも電源を切った状態でも情報は保持される。 ここに、君たちのプログラムを格納する。
⑤Fuse そして、 fuse はコンフィギュレーションを保存する場所だ。
そんなわけで、たった1ドルのチップに5つの種類のメモリが搭載されているんだ。
図. メモリ(5種類)の比較
(つづく) 講義の目次は 【和訳版】FabAcademy 2016 からご覧ください。 ※この記事は FabAcademy 2016 におけるニール・ガーシェンフェルド教授(MIT)による講義動画をもとに作成しました。正確な訳ではないので間違っていたら指摘いただけるとありがたいです。