何かを作る機械を作る さあ、楽しいFab Academyの時間だ。僕たちはこれからテクニカルに非常に重要なサイクルを数回にわたって行っていく。 Fab LabのゴールはFab Labを作る事だということは、既に説明したよね。僕はLabの機材を買うという段階から、Labの機材を作るという段階に変えて行きたい。 僕たちは、全てを最初から作ろうなんてことは思っていない。しかし、ネットワークを通じてベストプラクティスをコーディネートしたいと思っている。 数年前に Nadya Peek が「製造する機械」カンファレンスでこのような「製造するマシン」を製作し始めた。このマシンは彼女が Jonathan Ward という別の学生と共同で製作したものだ。こちらは商用化されたエンドミルだ。こちらはモジュラー交換型のもの。 彼らはデザインを公開している。そして、それらはちゃんと機能している。しかし、これらを最初から作ることは難しい。だから、モジュラービルディングに取り組むという流れになったのだ。部品キットから機械を作ることで、君たちはLab内により多くの機械を導入できる。
僕たちが今から取り組むのは、3回にわたるサイクルだ。今回の講義はいかにメカニズムを作るかという機械設計に関するものだ。 今回の課題は機械の受動的な部品製作を計画することだ。そして、次回の講義ではオートメーションを取り上げる。ここで、知性を用いた制御を行う。その次の講義では、計画した機械のアイディアに関するプレゼンテーションだ。これは、グループで取り組むプロジェクトとなる。 ひとつリンクを加えようと思っているんだけれども、ここに昨年(2015年)のFab Academyへのリンクがある。 Nadyaはレシテーションでもこの内容に触れていた(註:このブログでは取り上げていない)けれども、おさらいしてみよう。このアイディアはこういうものだ。 彼女は三重の段ボールをレーザーカッターで切り出した。その後、彼女はネットワークを構築した。そして、モータとリードスクリュー、そしてレールを組み立てた。これらを用いて君たちは機械を構成することができる。 僕たちは、これらの部品をFab Academyに持ち込んだ。各々の受講者のグループが、そのキットを用いた機械を製作した。 僕は、これは書道マシンだったと思う。こちらは、スキャナマシン。コーヒー攪拌器。マルチアクセスホットワイヤマシンなど、 これらは全て、製作されたマシンの例だ。
今回の課題はグループ課題だ。Labとしてマシンを組み立てて欲しい。では、課題の内容について見ていこう。今回、ゴールは機械部品の受動的な部品を作ることだ。これは、機械の自動化されるようにデザインされる。そして、そのゴールはプレゼンテーションだ。とは言っても、全員を取り上げることはしないだろう。 もしも、期限に間に合わない場合は少し延期することも考えている。出来るだけ多くのLabに作ってもらいたいからね。僕たちは全てのLabにこのセメスターが終了するまでに、これを完成させて欲しいと思っている。そうすれば、個々の最終課題に集中することごできるからね。 このマシンを製作することは、本当に重要なサイクルのひとつだ。なぜならば、これこそがFab Labを使うというフェーズから、Fab Labを作るというフェーズに移行するための核となるからだ。 ( つづく )
講義の目次は 【和訳版】FabAcademy 2016 からご覧ください。 ※この記事は FabAcademy 2016 におけるニール・ガーシェンフェルド教授(MIT)による講義動画をもとに作成しました。正確な訳ではないので間違っていたら指摘いただけるとありがたいです。