Machines That Make 昔、NadyaとJonathanは この装置 を製作した。Othermillの原型となったプロジェクトだ。このマシンは非常に有用なものであったが、たった1つの動作しかできない。 これは、緩やかな置き換えを意図したものだった。 しかし、彼らはそのような計画を立てたのだけれども、ほとんど誰もこのマシン再現する事ができなかった。なぜならば、全ての段階において非常に多くの作業が必要だったからだ。 これは完全なマシンだ。しかし、ひとつの動作しかできない。そして、これを作って導入するのにはかなりの障壁があった。なぜならば、絶対的に全てをやらなきゃならなかったからだ。 だから、このプロジェクトの後に モジュラー装置プロジェクト に進んでいったわけだ。そのモジュラー装置は、このように考えて貰えば良い。つまり、オブジェクト指向のハードウェアってことだ。 そして、同じく僕は大規模なプログラムに対してそれを行う準備もできている。大規模なプログラムをソフトウェアのモジュールに分解するんだ。この考え方をハードウェアに適用する。これは、プロトタイプマシンを作るためにハードウェアのモジュールを作るっていう考え方なんだ。 これらは、ソフトウェアの考え方を反映している。つまり、これはオブジェクト指向のハードウェアってことだ。 君たちはシンプルなダンボールタイプの物を用いることになるだろう。さらに、より高性能の物もある。 また、モジュールであるということは、曲がりやすいということではない。君たちはリニアな軸を用いる。しかし、君たちは異なる自由度の軸を作ることだってできる。 Nadya, 回転軸のモジュールを見せてもらえるかい?もし、それができなければ、他の軸でも良い。もっとリジッドで異なる自由度の物を見せて欲しい。 Nadya Peek:OK。段ボールタイプの回転軸があります。ベルトを設けるために内部に空間があります。そして、この大型のブッシングとベアリングがあります。そして、これらはこの段ボールに組み込まれます。 Nadya Peek:これは大型のポリメタルのステージバージョンです。これは、アルミニウム合金とポリカーボネートのサンドイッチ構造になっています。70cmの長さのステージです。私はいくつか他の金属製のものを作りました。今、ここにはありませんけれどもね。 僕にとってのFab LabのゴールはFab Labをつくることだ。これは、一から全てを作るっていう意味ではなく、これらのモジュールを作ることだ。これにより装置を非常に簡単に構成することが可能となる。 そして、Nadyaがそうしているように、軸を足したり引いたりして3軸、4軸、5軸の装置を作ることができる。モジュールを変更するだけでね。
( つづく ) 講義の目次は 【和訳版】FabAcademy 2016 からご覧ください。 ※この記事は FabAcademy 2016 におけるニール・ガーシェンフェルド教授(MIT)による講義動画をもとに作成しました。正確な訳ではないので間違っていたら指摘いただけるとありがたいです。