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コミュニティエンジニアリングの可能性について②

ahedgehogchase

●非物質化する富 しかし、どうしてこんなことになってしまったのだろう?きっと大多数の人たちはこんなはずじゃなかったのにと思っているだろう。もちろん、色んな要素が絡み合って時代は変わったのだろうけれども、ひとつ大きい特徴があるとするならば、価値の源泉がマテリアルからバーチャルに移行しようとしている点だと思う。20世紀の富の源泉はマテリアルだった。もっと端的に言えば、石油だ。石油をもつものが20世紀の覇者だったのだ。しかし、現代の富の源泉は情報だ。GAFAは実に多様で膨大な情報を保有している。あらゆる情報を整理し、あらゆる商材を販売し、あらゆる交友関係に関する情報を集め、それらの情報をやり取りするアプリを操るためのクールなツールをあらゆる人々に提供する。そうやって、彼らは富を築いたのだ。そして、どうやら情報というものは巨大なプラットフォームに偏在したがるという性質を持つものらしい。しかも、情報は石油とは違って際限なく複製することができる。(もちろん、電力が続く限りという制限はあるのだけれども) ●僕たちはプラットフォーマーを解体できるか このように富がGAFAに流れる流れが出来上がってしまった。しかし、世界中の人たちが無意味にGoogleやAppleに納税してしまっていることに気がつきはじめている。 この状況をうけて、欧州では個人情報を僕たちの手に取り戻すためにGDPRが制定された。まさに国家とプラットフォーマーの覇権争いが始まりつつある。 その一方で、プラットフォームを受益者負担にしてしまおうというアイディアも生まれている。これは協同組合方式のUberとでも言うべきものだ。プラットフォーマーが独占していた富を仲間と分かち合う仕組みを作ることが可能なのだと彼らは示そうとしている。 たぶん、彼らがやろうとしていることとブロックチェーンは相性が良いだろう。なぜならば、ブロックチェーンには中央という概念を排除することができるからだ。信頼と契約を中心に置いたプラットフォームは利益の独占を防ぐことができるかもしれない。 

(つづく)

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