宣言型デザイン
次の特徴は、宣言型デザインなるものだ。これは、描きたいように描くだけだ。イケてるCADは、僕たちに制限事項を決めさせてくれる。つまり、「ここは、接線だ」とか、「ここには空間がある」とかは、僕たちが決めることができる。数値を固定してしまえば、幾何的な関係性を記述することができるし、ツールが過剰な拘束が起こらないように、良き様に計らってくれる。そして、最高にイケてるCADは最適化してくれる。もう、数値を設定しようとか言う必要すらない。 そんなにイケてないCADの場合は、こうだ。ここに脚の形状があるとして、もし君が数値を設定しようとしたら、それはどの位が妥当だろうか?その数値をロードしてみよう。実行してみたところ、CADツールはその形状に問題があることを発見した。でも、宣言型のCADではこんなことは起こらない。 宣言型の進歩的な点は、拘束に基づいたデザインを最適化デザインに、変貌するところにある。そして、超ハイエンドCADツールは、今説明したことは全部できる。これらのツールは、これは重要なだが、コストだけでなく複雑さも半端ない。しかし、それが3D CADの世界だ。
(つづく)
講義の目次は【和訳版】FabAcademy 2016からご覧ください。
※この記事はFabAcademy 2016 におけるニール・ガーシェンフェルド教授(MIT)による講義動画をもとに作成しました。正確な訳ではないので間違っていたら指摘いただけるとありがたいです。