回路を削る道具〜エンドミル〜
僕たちはCarbide Depot社のツールを購入した。0.0100inシリーズだ。これは、非常に素晴らしい。そして、これは1/64インチのエンドミルだ。僕たちはこれを日常的に使う。次に、1/32インチのエンドミルだが、僕たちはこれを、基板の外形になる場所を切断するために用いる。これらのツールを用いて基板の形を作っていくんだ。つまり、1/32のエンドミルは基板を貫通させて加工することができる。1/64インチのツールはトレースを切削するのに用いる。また10/1000インチの精度で加工するツールもある。これを使えば、かなり小さな基板を加工することができる。精緻な形状を加工するときに真価を発揮する。
図. エンドミルのカタログ例(0.0100in)
図. 基板切削時のエンドミルの使い分け
加工材料の固定はシビアに考えよ さて、今から説明するようなシーケンスに従って加工を進めていくのは、基板を加工機に固定する必要があるからだ。固定のためには、かなりハイテクなモノを使わなければならない。それは、すなわち両面テープだ。このように固定する理由を説明しよう。例えば、このような微細な形状を加工しようとしたとき、もしも基板がほんの少しで屈曲しようものなら、エンドミル自体を破壊してしまう可能性がある。もしくは、エンドミルを破壊するまでに至らなかったとしても、加工精度は低くなるだろう。想定通りの形状は得られるまい。
また、基板はきっちりフラットに配置されていなければならない。側面から、基板の材料をクランプで挟んだとしても、少しずれる。だから、僕は両面テープを使って、基板の材料を固定するようにしている。テープは基板の裏面、つまり底面に固定さる。だから、基板に対して外部から変な力がかからないんだ。
(つづく)
講義の目次は【和訳版】FabAcademy 2016からご覧ください。
※この記事はFabAcademy 2016 におけるニール・ガーシェンフェルド教授(MIT)による講義動画をもとに作成しました。正確な訳ではないので間違っていたら指摘いただけるとありがたいです。