基板は長方形じゃなくても良い
そして、基板の外形を切り出す。これは長方形でなければならない、ということはない。どんな形でもいいんだ。君たちが基板を貫通する穴が必要な時も同じプロセスを使うことができる。 これはスルーホール型のコンポーネントを実装するのにも、基板表面から裏面への経路を作る用途にも使える。 そして今まで説明してきた事柄が、がFab Moduleでツールパスを準備するためのステップだ。
マシンの精度を確認する さて、ここで手検査用のファイルの登場だ。これは1000分の1インチの精度で加工された細線パタンだ。そして、これで君たちのマシンの精度を確認するための手検査を行う。これを使って、すべてが適切に動作していることを確認するんだ。
下敷板の一生 ここで、ちょっと注意事項に触れておこう。君たちは下敷板に気をつけないといけない。下敷板というのは、加工の際、基板の下に敷く板のことだ。君たちも自分たちのマシンの保持板に穴を貫通させるなんてことはやりたくないだろう。だから、下敷板を犠牲にして切削を進めることになる。
下敷板はどんどん彫り込まれ、ついに寿命を迎える。それは、もはや基板をうまく支えられなくなるんだ。これはよくある問題だんだけれども、みんな下敷板をあまりに長く使い過ぎる。下敷板が古くなったら、その下敷板はうまく固定されず、ガタガタして、エンドミルを壊したり軌跡の出来が悪くなったりする。 だから、下敷板は頻繁に交換しないといけないし、これがもう使えなくなっていたら、教えてほしい。下敷板は定期的に交換するものなんだから。 (つづく)
講義の目次は 【和訳版】FabAcademy 2016 からご覧ください。 ※この記事は FabAcademy 2016 におけるニール・ガーシェンフェルド教授(MIT)による講義動画をもとに作成しました。正確な訳ではないので間違っていたら指摘いただけるとありがたいです。