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Introduction §15. Fab Labは街の図書館

ハイエンド加工機とDIYマシンの相乗効果

このコンピュータの歴史とのアナロジーにインスパイアされて、Fab Labプロジェクトは導かれてきた。つまり、まず、電子顕微鏡みたいに1億ドルもする研究ツールがあって、次に数万ドルから数十万ドルの5軸ハイスピード加工機がある。このクラスのマシンに関して、僕はあるワークショップを運営している。そこでは、それらのマシンに触れることができる。そこで、僕は詳細について話して、それらの機械を起動させる。そんな感じのワークショップだ。そして、Fab Labのマシンはだいたい10から1万ドルのツールだ。そこで、君たちは1000ドルのツールを作ることができる。それらの機器は時代遅れのものなんかではない。これは君たちのスマホがデータセンターに依存しているのと同じようなものだ。リンクしたキャパシティの樹木のようなものがあるんだ。

図. 様々な価格帯のマシン

(Fab Academy 2018 Introductionのスライドより)

 

​アイスランドのFabLab

図. Fab Lab Vestmannayjar

さて、この写真に写っているのは Fab Lab Vestmannaeyjar だ。アイスランドにある。僕が思うに、凍りついた世界だ。そうだよね?前に彼からそう聞いたよ。 受講者:ええ、僕のことですね。 ああ。君たちが写っている画面を確認したよ。君たちのLabは大きいけれども、他のみんなにはあまり馴染みのない土地だと思う。火山で破壊されそうな街って感じのイメージだね。それが彼らだなんだけれど、元気そうだね。 受講者:ええ、とてもね。 このFab Labがはじまったきっかけは、この国の科学財団が僕に、僕たちがやっていることを教えて欲しいと要請したことだった。僕は単に教えるだけじゃなく、ツールを渡した方が面白いことになると思った。これはその凍てついた国のLabの写真だ。ここにはデザインツールや3Dスキャニングと3Dプリンティングのためのツールがある。精細加工用のマイクロマシニングもある。これは回路基板や製品を作るためのものだ。また、ビニルカッターを使ってコンピュータ制御しながら切断することで、スクリーンプリントを作ることもできるが、このやり方はフレキシブル回路を作るのにも使える。今使っているような、ビデオカンファレンスシステムもある。高出力のレーザーは3次元構造を組み立てる部品を切り出すことができる。 大型の切削マシンを使えば、木材を加工して家具を作ることだってできる。エレクトロニクスデバイスを表面実装して敷き詰めたり、マイコンにセンサやアクチュエータを接続してリワークしたりさて、通信させたりすることもできる。

 

Fab Labは街の図書館のようなもの これらは、雑な言い方をすれば、街の図書館みたいなものだと思って構わない。 もし家に本があっても、それは時代遅れではないだろう。それに街の図書館で、君たちが歴史や文学の本を手に取らないかもしれない。でも、図書館には基本的な知識が保管されている。 それと同じように、Fab Labには一連のツールが備えてある。もう一度言うけれども、たとえ君たちが3Dプリンタを持っていたとしても、一度、全てのデジタルファブリケーションツールのことを知れば、3Dプリンタがデジタルファブリケーションのツールであることは間違いないが、それは氷山の一角に過ぎないことが分かるだろう。 データを持ってLabに来て材料を準備してモノが出来上がる。それは新しいデータになる。

つづく

講義の目次は 【和訳版】FabAcademy 2016 からご覧ください。 ※この記事は FabAcademy 2016 におけるニール・ガーシェンフェルド教授(MIT)による講義動画をもとに作成しました。正確な訳ではないので間違っていたら指摘いただけるとありがたいです。

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