SLS(レーザー焼結法) しかし、代わりに身近な素材を使ったシンプルでローコストな方法がある。この方法でカラーリングができるんだ。それは、 SLS (レーザー焼結法: selective laser sintering)マシンだ。SLSマシンにはいくつかの異なるベンダーが存在する。
(図はFormLabs社のFuse 1)
これらのマシンでできることは、粉体で満たしたベッドにレーザーを照射して硬化させるということだ。そして、これは例えばナイロンなどの材料を使って行うことができる。 そして、特に金属を用いてこのプロセスを行うことができる。そう、今は金属を扱うことができるんだ。 機械の内部に供給する金属の粉体を探して、強力なレーザーを用意してやればいい。 現在(2016年時点)50万ドルの価格で、こいつを置くには部屋ひとつまるまる使うことになる。 これらのマシンは例えばジェットエンジンの噴射機や、タービンの羽などを作る場面で使われる。内部を迷路状の形状を設けたチタンのパーツを、それほど高価じゃない価格で作ることができるんだ。 SLSを使えば、君たちは高機能材料を使うことができるようになる。
二光子リソグラフィ そして、本当にシンプルな研究からスピンオフし、現在は商用化された製品もある。これは、光造形法に似ているが、ひとつのレーザーを使うんじゃなくて、ふたつのレーザーを使うんだ。 そして、ふたつの光子はレジンを結合させて硬化させる。そして、これにより可能になるのは、解像度を劇的に上げることだ。 これは、またもやFab Lab数個分の価格くらいするけれども、ミクロンオーダーの解像度の部品を作ることができるんだ。ひとつではなく、ふたつの光子を用いることによってね。 そういう訳で、君たちはこのツールを使えば微細なパーツを作ることができるんだ。
(つづく) 講義の目次は 【和訳版】FabAcademy 2016 からご覧ください。 ※この記事は FabAcademy 2016 におけるニール・ガーシェンフェルド教授(MIT)による講義動画をもとに作成しました。正確な訳ではないので間違っていたら指摘いただけるとありがたいです。