コードを用いた組立と分解
プリント方式の最後に面白い取り組みを紹介しよう。
(The Science of Digital Fabrication, March 7, 2013 MITの様子)
これは 数年前のミーティングに関するウェブページへのリンク だ。このミーティングには多くのFan Academyの講師が集結した。ここで行われたのは、プリンティングやカッティングについてじゃなくて、コードを用いた組み立てや分解についてのものだった。 ここでは実際に3Dプリンタでこんなことができるんだってことを説明したい。 面白いものをお見せしよう。
ナノブロックを用いたテラフォーミング 先週、僕は スペースコロニーに関するイベント に行ってきたんだけれども、実はそのイベントを主催したのは 映画「オデッセイ」(原題:The Martian) を作ったスタジオだった。
(動画 “Living on Mars and Beyond”)
何の話をしているかというと、火星にどうやって移動して、テクノロジー基地を作るかということだ。 僕が今お見せしているのは、僕の研究室にいる、”Nano LEGO”を作った学生の研究だ。 物差しと並べても部品が見えないね。 これは、100μmくらいのサイズで、光の波長より小さい(訳注: 100nmの間違い?)そして、アセンブラを作り、そこにスナップを加えて組み立てることを可能にしたんだ。 そして、これは単に分離するようにデザインしただけではない。実際にナノブロックを組み立てることによって構造物を分離した状態で作ることができる。 そして、最近ではアミノ酸からこういうものを作る研究が行われている。 コードを書いて、物理的なナノブロックを組み立てて、機能を有するシステムを構築するんだ。そして、これは、この分離された構造物の中で、どのように生命が機能するかという、ある種の完全な物語でもある。 そんな訳で、3Dプリンタに関連する、もっとも面白い研究の方向性は、僕が思うに、単なるプロダクションではない。それは、組み立てと分解にあると思うんだ。 そして、多くのチームがこの研究を行なっている。僕の研究室も熱心に取り組んでいる。教え子の一人で、今はNASAにいる Kenneth Cheung は分離した部品を組み立てる研究に取り組んでいる。 しかし、これらの研究が実用化されるまでにはまだまだ何年もかかるだろう。
(つづく)
講義の目次は 【和訳版】FabAcademy 2016 からご覧ください。 ※この記事は FabAcademy 2016 におけるニール・ガーシェンフェルド教授(MIT)による講義動画をもとに作成しました。正確な訳ではないので間違っていたら指摘いただけるとありがたいです。