どのマシンがお好み?
さて、ここからはいくつかマシンを紹介していくよ。
毎年、 Make:マガジン が主催するマシンの特集ツアーは論争を巻き起こす。そして、このことについて僕はいくつか言っておきたいことがあるんだ。
Rep Rap ー増殖するバイラルマシン Dr. Adrian Boyer は Rep Rap プロジェクトの創始者だ。Rep Rapを使えば、3Dプリンティングができる。 でも、特筆すべきことは、彼の設定したゴールはバイラル(伝染力の強いもの)で、非常に面白いという点だ。 このプロジェクトはプリンタを使ってプリンタの部品を作ることを目的にしていた。 つまり、プリンタを印刷するプリンタを作ろうとしたんだね。 彼は機構設計や回路設計を学びながら、マシンを生成する仕組みを作り上げたんだ。そして、次に特筆すべきことは、Rep Rapは製品でもないし、ましてや企業でもないってことだ。それにも関わらず、これは数多くのマシンを生み出した。
Ultimaker ーFab Lab育ちの最速DIYマシン そして、僕が特にお気に入りなのは Ultimaker だ。これは Fab Lab Utrecht で開発されたものだった。
初期のタイプはRep Rapを基にしてしたが、彼らが注目したのは、いかに質量を動かす量を減らすかという点だった。できうる限りね。だから、ヘッドを極限の速さで動かすことができるんだ。 また、デフォルトのソフトウェアに関して話すときに、またこのこのについては触れようと思う。 Ultimakerは他のプリンタと同価格帯だけれども、設定をいじってヘッドを超高速で動かすことができる。だから、普通のFDAプリンタの半分くらいの時間で印刷することができる。本当に速くヘッドを動かすことができるんだ。クォリティは、ほとんどそのままでね。僕がUltimakerを特に気に入っている点は、スピードを調整できる点に尽きる。 そういう訳で、これは今のところ、僕のお気に入りのエントリーレベルのFDAプリンタだ。 そして、もう一度言うけれども、これはUtrecht Fablabで生まれたもので、今や成功したビジネスとなっている。 彼らは他にもクレイジーなことをやり遂げた。僕はオンラインで見れるかどうかは知らないんだけれども、Ultimakerはガントリーに3Dプリンタを取り付けて、 とある遊び を実行した。 彼らはロボットアームに固定したUltimakerを使って象をプリントしたんだ。 ここにプリンタがあって、ヘッドが動くだろ。そして、ロボットがプリンタ分だけ動く。そうやって、本物の象のサイズのものをプリントアウトしたって訳だ。
(つづく) 講義の目次は 【和訳版】FabAcademy 2016 からご覧ください。 ※この記事は FabAcademy 2016 におけるニール・ガーシェンフェルド教授(MIT)による講義動画をもとに作成しました。正確な訳ではないので間違っていたら指摘いただけるとありがたいです。