Maker Bot
Maker Bot はもう一つのRep Rapの派生形だ。
オープンプロジェクトとして開始したんどけれども、複雑な経緯を辿り、今に至る。
Bre Pettisは、彼がこの仕事を成し遂げたってことに喜んで同意するだろう。
彼は機械工学を習得する過程でMaker Botを設計したので、Maker Botの初号機は機構設計の観点から見れば、そりゃもう酷いもんだった。もし、初期のMaker Botを使ったことがあるなら分かるだろう。
僕はこの図を見るたびに、身がすくむような思いをする。なぜなら、彼は全体の構造をベニヤ板にナットをねじ込んでるからだ。
ベニヤ板は変形し、構造全体が緩んでバラバラに落ちる。しかも、これはレールを保持している。そして、時間が経つにつれてマシン全体が垂れ下がった感じになるんだ。
そのため、これはオープンプロジェクトからクローズドプロジェクトに移行すべきとの議論が巻き起こった。
そう言う訳で、このプロジェクトはオープンプロジェクトからクローズドなプロダクトになり、Stratasys社から販売させるようになった。
しかし、このマシンの長所は、このマシンが今や製造のためものとしてデザインされていると言う点だ。はるかに改善された機構設計がなされ、パフォーマンスも大幅に改善された。
Sindoh
次に紹介するものは非常に面白いものだ。ちょっと触れておこう。
Sindohは韓国の企業で、OEMプリンタを製造している。彼らは旧来のプリンタを、量産しているんだ。
彼らは3Dプリンタを開発することを決意し、それを実行した。彼らは数十年以上にわたる従来型のプリンタ製造の知見に基づいてこのプリンタを開発した。
この製品はAmazonで1,000ドル程度で購入することができる。
でも、DIYプリンタの多くとは異なっている。エントリーレベルとしては最も洗練されたデザインが施された3Dプリンタだ。
ヒータのベッドは隔離されており、そこにカメラが設置されている。だから、その部分を見ることができる。そして、非常にロバストな機構設計がなされている。しかし、たったの1,000ドルだ。
Solid Worksはこのプリンタを気に入っているようだ。彼らはこのプリントの連携を多く行なっている。例えばこのプリンタを使えば、Solidworksからダイレクトにプリントすることができる。中間処理をすっ飛ばしてね。そう言う訳で、これは本当に興味深いものだ。
これは価格はエントリーレベルだが、ハイエンド機みたいな作りになっている。
(つづく) 講義の目次は 【和訳版】FabAcademy 2016 からご覧ください。 ※この記事は FabAcademy 2016 におけるニール・ガーシェンフェルド教授(MIT)による講義動画をもとに作成しました。正確な訳ではないので間違っていたら指摘いただけるとありがたいです。