メッシュの送信
ついにメッシュのデータをプリンタに送信しなければならない段階に来たね。 君たちの多くは、エクストルーダで射出するタイプのプリンタを使うことになるだろう。つまり、 FDMプリンタ だね。 そして、君たちはメッシュのデータをヘッドの経路に置き換えて行かなきゃならない。 そして、 ReplicatorG はそういう処理を行うために用いられる一般的なツールだ。Rep Rap系列で用いることができる。 Slic3r も同じようなものだ。他にも Cura なんてものもある。 これらはみんなら同じようにメッシュを読み込むことができる。サイズを設定して、プリントする方向を決めるんだ。そして、メッシュデータを、ヘッドがどのようにパスラインを描くかという情報に変換する。 特にCuraを使用するときのことを説明しよう。
(図 Cura software by Ultimaker)
Curaを使ってUltimakerにデータを送るとき、デフォルトで中速域が選択される。だが、この設定はいじることができる。 僕は実際に気づいたんだけれども、もしもCuraを扱うときは、比較的最近(2016年時点で)の話題でもあるけれども、いくつかバグがある。 (2016年時点で)ちょっと古いバージョンの方が、安定であることが分かった。僕は古いバージョンの方が好きだな。こちらの方が気の利いたデフォルトの設定になっている。
どんな点が気が利いているかっていうと、可能な限り速度を上げられる点だ。デフォルトの設定では、Ultimakerはその真価を発揮できない。いや、ホントにびっくりするくらい速く動くんだ。だから、もし君たちがUltimakerを使っているんだったら、Curaを使ってデータ変換してみることをお勧めするよ。 可能な限り速度を上げて稼働させてもクォリティはだいたい同じくらいだってことが分かると思う。それでいて、劇的に速くプリントができるんだ。プリントのスピードを重視する場合には、本当に素晴らしい性能を発揮する。 この機種はヘッドを通過する材料の量が多くなるように工夫されてある。このことにより、ヘッドは清浄に保たれ、綺麗にプリントすることができる。 加えて、この機種のヘッドの移動速度も速い。実際、空間をうまく使うことができているんだ。 たとえ、ひさしのようなものを取り付けたとしても、このヘッドは、ものすごい速さで移動することができる。 そこにフィラメントが押し出される。 そんなわけで、ヘッドの動作速度が速いために、サポート材の量も減らしてしまうことができてしまう。 いずれにせよ、君たちはメッシュのデータをプリンタのヘッドの軌道に変換するためには、先ほど紹介したようなツールを何か使わなけりゃならない。 そして、もう一度思い出して欲しいのは、君たちは設定しなきゃならんことが山ほどあるってことだ。 君たちには、どのプリンタをヘビーユースするか見極めて欲しいんだ。
(つづく)
講義の目次は 【和訳版】FabAcademy 2016 からご覧ください。 ※この記事は FabAcademy 2016 におけるニール・ガーシェンフェルド教授(MIT)による講義動画をもとに作成しました。正確な訳ではないので間違っていたら指摘いただけるとありがたいです。