同じ機能でも、異なる実装の仕方が可能
Octpartのサイトに行ってみよう。これはコンポーネントのための検索エンジンだ。
図. Octpart
僕たちはATtiny44Aを使う。これはスルーホールパッケージだが、これは全てのピンが基板を貫通する。
一方、これは表面実装パッケージだが、これはチップのスケールであり、ダイが内包されている。
図. ATtiny44A (表面実装タイプ)
そして、こちらはリードのついた大型の表面実装タイプのものだ。今紹介したものはすべて同じ機能を持つ。しかし、これらは異なるパッケージだ。 エレクトロニクスこそパラメトリックに そして、回路をデザインするときには、君たちは部品を定義したライブラリをロードしなきゃならない。 しかし、一度回路図を描いて仕舞えば、全ての種類のパラメータ、例えば配線同士をどれだけ接近させるかとか、どの程度の細さの配線を用いるかなどの情報が手元に揃った状態になる。そして、それらの情報は固定してしまうよりも、あとで編集できるようにしておいたほうがいい。 エレクトロニクスデザインは本当にパラメトリックに行う必要がある。配線の細さなんて、格好の例だ。 そして、かつ、階層的に行わねばならない。 そうすることで、回路の一部を流用してデザインする事で、種類を増殖させていくことができる。 そういう訳で、君たちはすべてのドキュメントが揃っているライブラリを必要とすることになるだろう。 典型的な進め方 典型的な進め方は、まず回路図を描くやりかただ。では、どのように回路を作図していくのだろうか。 まずは、コンポーネントを基板上のどこに配置するのかを決める。そして、それらのコンポーネントを接続するように配線ルートを決める。次に、これは余裕があればだけれども、回路のシミュレーションを行う。そして、製作しよう。これが一連の流れだ。 かつてはドラフティングテープを使っていた かつて、僕たちはこの一連の流れを行うのにテープを用いていた。文字通り、ドラフティングテープ(マスキングテープ)に、コンポーネントなどの小さな記号を描いて貼り付けて使っていたんだ。そして、最後に写真を撮影して完了って感じだ。もはや、こんな事をやっている人はもういないけれどもね。まあ、こんな風に手書きでもできるってことだ。今からは、一連のツールについてお話ししよう。これは複雑さがより増す。
(つづく) 講義の目次は 【和訳版】FabAcademy 2016 からご覧ください。 ※この記事は FabAcademy 2016 におけるニール・ガーシェンフェルド教授(MIT)による講義動画をもとに作成しました。正確な訳ではないので間違っていたら指摘いただけるとありがたいです。