大型マシニングに挑戦しよう
ようこそ。 今回、僕たちは大型マシニングに取り組む。そして、次回はエレクトロニクスに話を戻して、マイコクロントローラのプログラムを行い、基板にロジックをインプットする。 今回の課題は僕のお気に入りの課題だ。 君たちには今回の課題で何か大きなものを製作してもらう。君たちはそれぞれ、例えば4×8フィートの集成材などの大きな部材を、大型のマシニングツールを用いて加工し、そして、何か大きなものを作ってもらう。 どんな感じか見てみよう。
Opendesk この企業は Opendesk という。
Opendeskはこんなプロジェクトから成長したものだ。今お見せしているのは、 How to make...の受講者のページ で、何か大きなものを作るという課題のレポートだ。 彼は彼女のためにスタンドアップデスクを作ったんだ。この、美しいデスクは彼が宿題で作ったものだった。彼は やり過ぎなんだけどね。彼が使ってるのは材料も良い。この課題をこなすには多くの材料が必要だ。 しかし彼が示したことは、今回の課題がどんなものかだってことだ。そして、その課題は成功した。それは彼のキャリアになったからだ。このOpendeskという会社に成長し、このような作り方をした家具を販売するようになった。 さて、彼のプロジェクトからスピンアウトした、この会社のページは特注の家具を製造している。これは1つの例だ。
yourHOUSE これは、MITの同僚だったLarry Sassのプロジェクト、 yourHOUSE だ。 彼はニューヨーク近代美術館の隣に家を作った。2つのShop Botが1週間から2週間稼働して、あとは人力で家全体をゴム製の槌で組み立てる。彼はそういう部品キットを構想した。 写真を見てみると、小さな部品がそれぞれ構造体になっているね。そして、これはニューヨーク近代美術館すぐ隣にある。 この写真では、部品を追加しようとしているね。全ての部品が追加されると、材料費は数千ドルくらいになるんだけれども、写真を見てみると、彼の製作した家はもっと豪華に見える。
Shelter 2.0 Open Shelter (shelter2.0) もShop Botの同僚であるBill Youngよって主導されたプロジェクトだ。彼らは、大型マシニングを用いて、すぐに作ることのできる低価格なシェルターを作った。シェルターを、建設するためのオープン建築だ。 そして、最後に面白い例っていう意味でこの例を紹介しよう。大型マシニングのかなり極端な例だ。
10,000 year clock このプロジェクト( 10,000 year clock )はDanny Hillisが中心となって進めている。このプロジェクトは10,000年動く時計を作ろうとしている。彼らが作ろうとしているものはそんな巨大な機構なんだ。これは、環境によって自分で曲がるようにデザインされている。そして、こらは10,000年にもわたって時を告げ続ける。そして、大型マシニングのこれは偉大な例だ。これは、今回の課題で君たちが作るものよりも、少しばかり価値のあるものなのかもしれない。 受講者:僕は思うんです。確かにこれは10,000年も動き続けますけれども、もしも、実際にこのアイディアを実行しようとすると、巻き上げる人が必要ですよね。そういう人がいる場合にしか時を告げることはできません。 一定時期ごとに誰がゼンマイを巻き上げるのかってのは複雑な質問だ。それはソーシャルエンジニアリングの問題だと思う。 OK。大型マシニングを用いたプロジェクトの例はこんな感じだ。
(つづく)
講義の目次は 【和訳版】FabAcademy 2016 からご覧ください。 ※この記事は FabAcademy 2016 におけるニール・ガーシェンフェルド教授(MIT)による講義動画をもとに作成しました。正確な訳ではないので間違っていたら指摘いただけるとありがたいです。