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Lesson 7. コンピュータ制御のマシニング §5. 切削性に優れたベニヤ板、MDF

ベニヤ板

では、ベニヤ板について説明しよう。ベニヤ板は木をかんなで削いで、まとめて接着したものだ。そして、すでに紹介した、David Steinerが作った机もベニヤ板で作ったものだ。 ベニヤ板を用いれば、寸法精度良く作製することが可能で、切削性も良好だ。しかし、まあまあ高価だ。 Home Depotのページをもう一度言う見てみよう。ベニヤ板には、多くの異なる種類のものが存在する。 このベンダーからは高品位、高品質のベニヤ板を入手することができる。そして、このページによると一枚50ドルだ。

 

MDF(中密度繊維板) 次に紹介するのは、中密度繊維板(MDF)だ。MDFはベニヤ板の半額ほどで、ぶつ切りにされた繊維状の木材がバインダーの中に含有されている。 MDFの長所は内部が均質に出来ていて、連続的に切削することができる。3次元の表面形状を必要とする場合も、良好だ。 欠点は、重いことだね。なにせ、全てを接着剤で接着しているからね。 あとは、構造部材には向かない。荷重をかけると、繊維はかなり短いので、言わばクラックのようなものができる。そして、それは構造的に好ましくない。 さらに、MDFの欠点の中でも本当にタチの悪いのは、接着剤から有毒成分を含んだガスが発生発生することだ。 ハリケーン・カトリーナが襲来した後には、この欠点が大事件に発展した。質の悪い接着剤を用いたMDFから製作されたトレーラーから有毒ガスが発生し、人々の体調不良の原因になってしまったんだ。 そして、いわゆるグリーンMDFって言うものもある。これらはもっと人体に優しい。

一般的に言うと、僕はMDFを使うことを避けている。本当にこれを用いてマシニングする必要がある場合を除いてね。

つづく 講義の目次は 【和訳版】FabAcademy 2016 からご覧ください。 ※この記事は FabAcademy 2016 におけるニール・ガーシェンフェルド教授(MIT)による講義動画をもとに作成しました。正確な訳ではないので間違っていたら指摘いただけるとありがたいです。

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