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Lesson 7. コンピュータ制御のマシニング §7. 切削に適した樹脂素材、アルミニウム合金の切削

マシニングに適した素材

HDPE ここからは木材以外の素材に移ろう。 Fab Lab で一番最初に製作されたFab Labマシンはこのようなものだった。ポリエチレンすなわち、HDPEはキッチンのまな板を作るのに使われている素材と同じものでできている。 この素材はまあまあ強度があり、容易に美しく切削することができる。そして、寸法精度も良い。そんな訳で、HDPEはマシニングに用いるのに適した素材だ。

 

ポリカーボネート Lexan(商品名)又の名をポリカーボネートと言うが、これはさらに強度の高い素材で、高出力のレーザーでなければ、レーザーカットすることはできない。 これは、DHPEほど容易に切削することはできない。しかし、それでも切削することでより強度の高樹脂部品を作成することができる。そんな、ナイスな素材だ。

 

Garolite お次はGaroliteだ。Garoliteは自然に優しい複合材料だ。Garoliteはバインダーに自然由来の繊維を用いている。そして、それはPCBの材料と同じだ。しかし、ガラス繊維の補強材は入っていない。Garoliteは本当に容易に切削することができる。 だから、これによって、君たちは複合材料からなる部品をマシニングにより作ることができるようになる。

複合材料を取り扱うときに気をつけておかなければならないことは、例えば、炭素繊維は非常に危険なものだということだ。 一方で、Garoliteは容易に切削することができ、しかも非常に環境に良い素材だ。

 

アルミニウム合金 そして、君たちはアルミニウム合金をShop Botで切削することができる。それは硬度という側面からは正しい。しかし、それは切削速度に気をつけてゆっくり切削した場合の話だ。それに気をつけさえすれば、Shop Botでアルミニウムの切削は可能だ。 君たちがデザインしたモデルに重い部品がある場合も、Shop Botを用いて作ることができるんだ。 さあ。今回の課題で、君たちの多くはOSBを使うことになるだろう。

つづく

講義の目次は 【和訳版】FabAcademy 2016 からご覧ください。 ※この記事は FabAcademy 2016 におけるニール・ガーシェンフェルド教授(MIT)による講義動画をもとに作成しました。正確な訳ではないので間違っていたら指摘いただけるとありがたいです。

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