タブ 切削するときに、部品の中に別の部品を作りたいという場合、貫通させて全部のパスラインを切断すると、落っこちてどこかに転がっていってしまう。 そんな場合はこうすれば良い。 その小さな部品を作る際は、小さなタブを残して、パスラインを全部切断してしまわないようにするんだ。 こうすれば、どこかに転がっていくことはなく、材料の板に繋がったままだ。だから、こういうタブを残しておこう。
マシニングのスタート位置 ここで、マシニングをスタートしたい。その際、気をつけるのは、材料から離れてマシニングをスタートさせるということだ。 そして、材料に向かって水平に動かしていく。これは、ウォータージェットのようなマシンにとっては必須だ。こういうマシンは初っ端から材料を貫通させて切断してしまうからね。 そして、このやり方は切削する際にも有効だ。
試運転 次に試運転について説明する。 本番に移る前に、エンドミルを動かす場所、つまり切削したい場所の上の何もない空間で作動させてみる。 加工をスタートさせる際にこの操作は非常に重要だ。 まず、動作が正しいのかどうかを確認しよう。なぜなら、よく犯す失敗は、原点が間違っている状態で、全ての設定を終えて切削を始めてしまうことだからだ。この場合、材料は台無しになる。 だから、動作確認が取れるまでは、何もないところにツールを置いて試運転させ、原点が正しいことを確認したら材料を加工していこう。
同様に、今回の課題で非常に重要な点についても触れておこう。
テストカット また、これもよくある失敗なんだけれども、大きな材料を買ってきて、全てを完璧に取り揃え、加工を行ったのに、部品同士を組み合わせられないということが起こる。 だから、今回の課題をこなす上で君たちにやってもらいたいことは、テストカットを行うことだ。君の持っている材料の余分な場所でちょっとしたテストカットでジョイントを作ってみて、切断時の特性を確認するんだ。 まず、いくつかのテストパーツを作ってから、全体の加工に移るようにしてほしい。 テストパーツがうまく行ってご機嫌な状態で、加工に取り掛かってくれたまえ。 (つづく) 講義の目次は 【和訳版】FabAcademy 2016 からご覧ください。 ※この記事は FabAcademy 2016 におけるニール・ガーシェンフェルド教授(MIT)による講義動画をもとに作成しました。正確な訳ではないので間違っていたら指摘いただけるとありがたいです。