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  • ahedgehogchase

Lesson. 12 型を用いた成形工法 §1. インサート成形の例

ようこそ。 今回の講義においては次のようなことを話していこうと思う。 僕は3Dプリンティングの講義を行った際に、このようなコメントをした。それは、多くの目的に対して他の工法で加工可能な範疇に対しても3Dプリンティングに過剰な焦点が当てられているってことだ。他の工法は過小評価されている。 今回の講義のお題目は、僕が最も気に入っているもののひとつだが、あまり派手なものじゃない。 この工法にはあまりに注目が向けられていないけれども、僕が気に入っているプロセスだ。このプロセスとはすなわち型を用いた成形工法だ。 ●フットボールテーブルの例 ここに射出成形と鋳造に関する素晴らしい例がある。 これはAlexが何年も前にWaag FabLabで製作したものだ。写真を拡大してみよう。彼が行った素晴らしい例というのは、フットボールテーブルだ。 彼はワックスを切削した。 (手に実物を持ちながら)これがワックスだ。 これは容易に切削することができ、表面も非常に良い仕上がりになる。 全ての工程を終えた後は、これを溶解して再利用することができる。だから、削り屑も保存しておいて後で溶かしてしまえば良い。 そして、この工法に必要なツールを作ることになる。つまり、彼は型を製作したんだ。彼はフットボール選手のキャラクターを作ろうとしていた。 これがトップサイドとダウンサイドの型だ。ここには位置決めピンが設けてある。 そして、ワックスの中に成形する樹脂を流し込む。素材に関して後で説明しよう。 そして、彼がここで行った工程はインサート成形と呼ばれるものだ。ここで、彼はフレキシブルな型をフットボールテーブルのシャフトにクランプで固定してこの工程を行った。 その場所でキャラクターの型を固定して、成形したんだ。

最終的に出来上がった部品を見てみたまえ。これらの部品はかなり良好な表面に仕上がっているだろう?こうすりゃ、君たちは3Dプリンティングで得られるものよりも状態の良いものが手に入る。また、これらの部品は素晴らしく強靭な素材から作られている。 そして、彼はこれらの部品をたくさん作ることができた。一度マスターの型を作ってしまえば、フレキシブルな型を多く作製することができるようになる。このようにすれば、君たちもこれらの部品を製造することができるようになる。 そして、3Dプリンティングを行う時間と同じ時間で部品を作るためのツールを作製から部品製造まで行うことができる。しかも表面の仕上がりは美しいし、素晴らしい素材を用いることができる。 この方法と3Dプリンティングを比較すると、3Dプリンティングを用いるのが理にかなっているのは、この方法では製作できないような形状をしているような部品を作るときだ。しかし、この方法で作ることができる形状であれば、時間は同じくらいかかるけれども、より良い機械特性、表面特性を得ることが可能になる。 さあ、部品のバッチ(一回の生産量)を作ってみようじゃないか。この方法はプロトタイピングから製造に移行するために適した方法だ。 先程紹介した例は、まさにこの製造方法の全てのステップを知るための好例と言えよう。この工程を行うために僕たちは多くの事やらないといけない。 つづく 講義の目次は 【和訳版】FabAcademy 2016  からご覧ください。 ※この記事は FabAcademy 2016 におけるニール・ガーシェンフェルド教授(MIT)による講義動画をもとに作成しました。正確な訳ではないので間違っていたら指摘いただけるとありがたいです。      

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