パラダイムシフトの時代
「前提となる事実に見直しをせまる発見があった場合」、その問題を解くべきかどうかという状況は大きく変わる。つまり、あまりインパクトがなくなるということだ。(イシューから始めよ)
どこでもドア時代のパラダイム
もはや、VRとロボティクスを駆使した「どこでもドア」は、実現可能性はかなり高くなった。こうなると、膨大な資本と時間をかけて効率的に開発ができるチームに軍配があがるだろう。そして、より需要のあるニッチな分野でそれを実現出来れば、より成功率は高い高くなるだろう。 例えば、建機などの操縦用のロボットは、「どこでもドア感」はあまりないかもしれないが、このロボットを搭載している建機には「どれでも」アクセスできる。こういう使い方は、通常の建機の改造を必要としなくなるため、コストが合えば普及しそうな用途の一つだ。DOKA ROBOは、まさにこの用途のロボットだ。 また、どこでもストアは、視覚のみではあるが、VRをエンターテイメント以外の用途に活用することを目論んでいる。この様なビジネスにハプティックな機能を盛り込むことができれば、オンラインショッピングの可能性はもっと広がるだろう。このビジネスは不動産の内覧などをターゲットにしているが、これは現物を見なければ購入に踏み込む勇気が出ないような分野なだけに、良い所に目をつけたと思う。
一坪大學の顧客はだれだ? それに対して、一坪大学のアイディアはどうなのだろうか?
少なくとも、マーケットインの考え方ではない。だからと言ってプロダクトアウトというのも烏滸がましい気はする。まだ、アイディアしかないのだから。でも、志向としてはプロダクトアウトだ。 というのも、1/10サイズのロボットが稼働する研究所なんて、聞いたこともないからだ。しかも、ターゲットは科学愛好家と来ている。我ながら胡散臭い。(※2017年8月8日にインディーズ・サイエンティストという呼称を与えられた) ドラッカーはかつてこう言った。ビジネスの唯一の目的は顧客の創造だ、と。
馬鹿げたアイディアかどうかは、やってみないとわからない このアイディアが顧客を創造できるのかどうかはまだ分からない。プロトタイプを作って検証することが最も必要なことだ。そうでなければ、このアイディアがただの悪いアイディアなのか、それとも案外良いアイディアなのかを知ることすら出来ないからだ。 全く馬鹿げたアイディアにも思える。装置を1/10サイズで作ったからと言って、コストがかかる安くなる保証はない。むしろ高くなるものもあるはずだ。そういう所を検討して、何だったら行けそうなのかというのを確かめて見たい。 こういう知見が、きっとアイディアの実現には大切なのだろう。まずは試算してみることから始めよう。