コンピュータ支援設計の概要
さて。始めようか。
今日の講義は、コンピュータ支援設計、CADについてだ。次回は、初めてのファブリケーションに関する講義を行う。切断技術に関するものだね。だから、デザインツールや、それに纏わる話をしよう。今週の課題は、君たちに最終課題のモデリングをやってもらうことだ。そして、君たちには可能な限り多くのデザインツールを使ってみて欲しい。可能な限り多くの方法でモデリングして、講座用の君たちにWebページに載せてみよう。Webページを持っていない人は、まずは作らないとね。 君たちの最終課題が「正しいか」なんてことは僕は気にしない。君たちは途中で課題を変更する可能性はあるし、とにかく何か選んでみよう。あくまで今週は設計ツールの操作法の習得することが重要なんだ。 さて、最初に2Dと2.5Dツールについて話そう。そして、3Dツールについて。その後、シミュレーションとメディア作成について少し説明する。
2Dと2.5D じゃあ、まずは2Dツールから始めよう。2Dってのは、明らかに2次元のことだ。2.5次元ってのはX+Y+1の軸を持っている状態だ。特殊な自由度が付加されているんだ。だから、2.5Dはマシニングで加工できる。特殊な次元として、高さが加えられていたり、レーザを用いる場合は、レーザーの強さが加えられるんだ。謎の0.5分の次元はこういう特殊なパラメータが追加されるっていうことなんだ。
2Dでデザインする時、一番大雑把な方法は手書きしてスキャンすることだ。実際に、リンクを見てみよう。すごく綺麗な物を見せてあげよう。MITの授業で、ある学生が純粋な手書きの2次元データから美しい作品を作り上げた。Raphaelの作品だ。彼は、現実の道具の使い方を学んだ後に、面白い電子作品を作るために、ビットマップイメージを使ったんだ。つまり、写真を見て欲しいんだが、回路基板を手描きで作ったんだ。彼は文字通り、回路基板をペンで書いて、製作した。本当にエレガントなやり方でね。これは、物理的な媒体を、デザインツールとして用いる方法の良い例だ。
では、どうやってイメージをスキャンしてファブリケートするかをお教えしよう。
(つづく)
講義の目次は【和訳版】FabAcademy 2016からご覧ください。
※この記事はFabAcademy 2016 におけるニール・ガーシェンフェルド教授(MIT)による講義動画をもとに作成しました。正確な訳ではないので間違っていたら指摘いただけるとありがたいです。