画像の読み込み
だから、画像作成ソフトで画像を作れるし、実際に作成した後は、いくつかの画像を読み込ませて、他の操作を行った後にマシニングすることもできる。そういうわけで、僕はFab ModuleにPNGファイルを読み込ませた。これはPCB基板の画像データだ。
加工機の選択
次に、僕は使用するマシンを選択する。ここに、Rolandの機械の選択ボックスがある。僕はこのRolandの機械を選択するとしよう。設定はデフォルトになっているので、「配線の切削」という項目に設定する。 そして、ここでRolandのどの機械かを選択しなければならない。ここでは、SRM-20という機種を選択する。
設定を終えてしまえば、基板の上でこのマシンを動かすことができる。原点を決めてしまえばスタートできるんだ。
原点決めと動作確認
次に、ツールを下げて基準の位置に動かす。静かにエンドミルの先端が基板に触れる位置まで下げるんだ。そしてこれが原点になる。もしも、基板の底の位置まで下げてしまった状態で運転するとツールが壊れてしまう。
だから、最初に動作を覚えるときは意図的にツールを高めに設定するってのは、良いやり方だ。エアカッティングとでも言おうか。こうすることで、まず最初は空の状態で基板切削の動きをやってみて、これからの作業を確実に行えるようにするんだ。そして、確認後、実際にツールを下ろす。 これらの切削ツールはそれぞれ10から15ドルするし、初心者は多くのツールを壊してしまうものだ。だから、ちょっと自信がないときは、エアーカッティングしてセッティングが正しいかどうか確認するんだ。そして、切削工具加工を始めよう。 ツールパスの生成
さて、ここからはFab Moduleでツールパス(切削ツールが描く軌跡)を計算していこうと思う。計算していくよ。拡大して君たちに分かるように示そう。どこにツールが動いていくのか、ツールを離しながら、数々の軌跡に向かって動かしていく動きが分かるはずだ。 あとで説明するけれども、これは切削方向を選んで、軌跡から切削のシーケンスを生成しているんだ。 そして最終的に、このシーケンスのデータを加工機に送信する。すると、加工機は軌跡に沿って切削を行うことができるようになるんだ。 アウトラインの切削
さて、話を元に戻そう。僕はアウトラインを切削しなければならない。そこで、ふたたびPNGを読み込ませてみよう。でも、今回は基板の境界線だ。装置を選択したのち、「アウトラインジョブ」の項目を選択する。ツールパスを計算して原点を決める。ここで、君たちは軌跡が複数生成されているのを目撃するだろう。PCBを削るとき、僕たちはある深さで一度に加工した。でも、基板を切断するには周囲を何回かにわたって切削することになる。
(つづく)
講義の目次は 【和訳版】FabAcademy 2016 からご覧ください。 ※この記事は FabAcademy 2016 におけるニール・ガーシェンフェルド教授(MIT)による講義動画をもとに作成しました。正確な訳ではないので間違っていたら指摘いただけるとありがたいです。