二つの基板
数年前、僕はこういうものを設計した。これは2つあるバージョンのうちの1つだ。まず、なぜ2つのバージョンが存在するのか説明しよう。 USBで通信させようと思うと、相手の機器に時間を知らせなければならない。そして、時間を知らせるにはいくつかの方法がある。これに関しては、この講座を通して、またお話しする機会があるだろう。 このバージョンのボードは水晶振動子を用いたもの。そして、こちらは共鳴器を用いたものだ。後者は正確さはまあまあなんだけれども、十分使える。そして、Zaercのバージョンは内部のタイムクロックを使っている。これはあまり良いタイムクロックじないんだけれども、キャリブレーションして使用することができる。 時間を扱うにはいくつかの異なる方法がある。もしも、このバージョンのボードを使うのであれば、このボードはプロセッサだ。僕たちはプログラムをこのボードにロードするのにヘッダを利用する。 君たちがもっと学ばなければならないコンポーネントはいくつかある。フィルタやキャパシタ、リセット回路、抵抗なんかがそうだ。 これは2つのジャンパが使用されている。これらをプログラミングするためにジャンパを用いるが、それが終われば取り除く。USBと通信する時の電圧を計測するためのダイオードがある。電圧を設定するための分圧回路がある。そして、水晶振動子と共鳴器がある。 今回の課題では、どうやって設計するかは理解しなくていい。でも、どのパーツがどこにあるかは知っておく必要がある。 そして、これがFab Labのインベントリへのリンクだ。ここにDigi Keyに関連する部分がある。これはけっこう大きい割合を占める。これは僕たちがほとんど全ての電子部品の調達する店だ。そして、ここにはマイクロコンピュータもある。これがプロセッサだ。 一番重要なことは、今回の課題をこなす際に、マイクロコントローラには小さなドットがあることを、知っておいてほしい。ほとんど見えない。これらのドットはピン状のものだ。もし、これを間違った方向に取り付けると作動しない。 水晶振動子バージョンも共鳴器バージョンも使うことができる。そして、ソケットやコネクタに接続するためのフィンガを設けたバージョンも作ることができる。 フィンガを設けたボードを作るためには、大事なコツがある。それは、この部品に隠されている。見ればわかるだろう。ここには、軌跡がUSBコネクタから伸びてきている。本当に薄くて近接している。僕の手には細かすぎて、うまく作業ができない。
でも、こういう構造を作るためには半田を除去してやれば良いんだ。半田をどこかにやれば良い。最初はとっちらかって見えるけれども、うまいこと余分な半田を取り除くことができれば、こんな風にきれいな接点を作ることができる。 つまり、こういうきれいなフィンガを作るためのコツは、余分に半田をつけて、要らない分をブレードで取り除くことだ。一度にやってしまおうとするよりうまくいくだろう。こうすれば、コネクタを使わずにフィンガを作って半田の自作コネクタを作ることができるんだ。
(つづく)
講義の目次は 【和訳版】FabAcademy 2016 からご覧ください。 ※この記事は FabAcademy 2016 におけるニール・ガーシェンフェルド教授(MIT)による講義動画をもとに作成しました。正確な訳ではないので間違っていたら指摘いただけるとありがたいです。