メイカーの聖地に根付いた強力なサプライチェーン
そして、いよいよ中国の深圳で開催される(2016年8月)Fab 12は、深圳のLabのXieのリーダーシップのもと、運営される。
深圳はメイカーの聖地だ。
図. FAB 12 SHENZHEN
(Fab Academy 2018 Introductionのスライドより)
これは、Samsungのスマートフォンを製造している工場だけれども、ここでは「Some sang」のスマートフォンも製造している。 前回僕がそこを訪れた時、僕は息子のためにこんな物を買った。Apple Watchみたいな見た目だろ?でも、ホンモノとは違いが2つある。まずひとつ目は、これはたった25ドルの値段だ。そして、もうひとつはこれが電話だということだ。もしも、君が携帯電話なんて何でもいいっていうタイプの人だったら、こんな電話も良いんじゃないかな。これは大量生産品と同じサプライチェーンによって生産されたんだ。ある意味で、大量生産できる能力を獲得したことによって、このような製品を製造する生産能力が創造されたとも言えるだろう。
この写真には市場の写真だ。一連のパーツのカウンターが写っているね。実は、それぞれのカウンターの背後には工場がある。ある意味で、ここにはサプライチェーンが全部揃っているんだ。
パーソナルマニファクチュアリングのマスター でも、今や深圳は大きな方向転換を行おうとしている。
もし、Barcelonaが何でも自分たちで製造するようになったら、彼らはそれを彼ら自身で消費するようになるだろう。 そうすれば、もはや中国製の量産品は必要されなくなる。 それでも、僕達は中国を必要とするだろう。地産地消のための基本構成要素を生産するのは彼らだ。 (2016年8月に)深圳で行われるFab 12では「パーソナルマニファクチュアリングのマスター」という観点からの移行が焦点になるだろう。 僕が本当に目指しているもの、つまりFab 12のゴールはFab 2.0だ。Fab 1.0はFab Labそのものだったが、Fab 2.0ではFab LabがFab Labを作るようになる。 君たちはFab Labを作るのに高価なマシンを購入する必要はない。君たちはパーツを購入してFab Labを作るようになる。これが深圳で行われるFab 12での主要なゴールのひとつだ。
たぶん、この講座を終えた後に、君たちの一部は深圳に来ることができるだろう。受講料の一部が、それに充てられるんだ。
Fab Academyの受講料 少しばかり受講料に関して話しておこう。 僕達が創り出した智慧は無料でシェアされている。この講座の授業料はその地域のスペース、素材、マシン、そしてそこでサポートする人たちに支払われる。そうすることでこの講座を実施することが可能になっているんだ。 もしも、君たちが表彰されたならば、卒業するときに深圳でセレモニーに参加できる。このセレモニーは、いつだって楽しいものだ。
( つづく ) 講義の目次は 【和訳版】FabAcademy 2016 からご覧ください。 ※この記事は FabAcademy 2016 におけるニール・ガーシェンフェルド教授(MIT)による講義動画をもとに作成しました。正確な訳ではないので間違っていたら指摘いただけるとありがたいです。